1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650154
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
檜和田 宗彦 岐阜大学, 工学部, 助教授 (60021622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三松 順治 岐阜大学, 工学部, 助手 (20202351)
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Keywords | 強制対流 / 2円柱 / 低周波脈動 / 位相平均流体力 |
Research Abstract |
静特性として、上流円柱(d_1=5mm^φ)を軸線よりオフセットして設置した場合の下流円柱(d_2=30mm^φ)に作用する流力特性と伝熱特性を2つの2円柱間隙に対して、亜臨界レイノルズ数域において実験的に求めた。すなわちロ-ドセルによる流体力の直接測定を揚力・抗力に対して行い、出力をAD変換しパソコン処理にて時系列デ-タを時間平均と変動分に分離・算出した。伝熱特性についてはナフタリン昇華法による時間平均量の局所分布の計測を実施し、流体力計測結果をあわせて考察すると、振動実験における振動振幅は0.25d_2以下で行なえばよいことが明らかになった。 ついで上流円柱振動装置を試作し、パソコン制御による駆動実験を行い、変位センサ-・フォトランスデュ-サ-による出力より所定の運動あるいは円柱位置情報を計算し、当初の設計どおりの正弦振動をしていることを確認し、動特性としての振動実験における位相平均揚力<CL>^^^〜、抗力係数<CD>^^^〜について実験を行い、<CL>^^^〜において位相遅れ現象のあることを発見した。この現象の詳細と構造に関しては、追試を計画中。 Multiーstroboを用いた多重露光による2円柱間流動の可視化を期待された結果は得られず、singleーsmokeではなくmultiーsmokeの流脈追跡の必要なことがわかり、多数のワイヤ-発煙装置の制作を検討中。 現時点での主要な結論としては、以下のようになる。 (1)流体力は3領域のオフセット量により影響の受け方が異なる。 (2)非常にわずかなオフセット量でも2円柱間には閉うず領域は存在せず、非対象な圧力分布やシャウッド数分布となる。 (3)振動する場合における伝熱特性は振動数の影響がわずかであるため、振幅により変化するのみで、静止した結果(オフセット実験)の線形重ね合わせでほぼ定量的にも予想できる。
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