1990 Fiscal Year Annual Research Report
スキ-板、金具、靴および人体より構成されるシステムの運動に関する研究
Project/Area Number |
02650192
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
坂田 敏行 中部大学, 工学部, 教授 (80090174)
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Keywords | スキ- / 質量分布 / 曲げ剛性 / ねじり剛性 / 減衰比 / 固有振動数 / 不均質梁 / 曲げ振動 |
Research Abstract |
1.スキ-板の機械特性の測定法の開発 スキ-板の曲げ剛性分布およびねじり剛性分布を極めて簡単に測定し得る測定器を開発した。 2.スキ-板の機械特性の測定結果 構造,製法,長さ等の異なるスキ-板を4本切断して線密度を測定し、平均線密度に対する部分線密度の比と無次元長さとの関係を検討した.その結果,スキ-板の部分線密度は,スキ-板の全質量と全長より簡単に推定できることが明らかになった。次に,実験的モ-ダル解析法により,減衰比の周波数特性および固有振動数を測定した.実験に用いたスキ-板は43本であり,市販されるスキ-板の減衰特性の概要が明らかになった.さらに,曲げ剛性分布およびねじり剛性分布を測定した.その結果,両特性の分布ともにスキ-板により大幅に異なることが明らかになった.曲げ剛性はスキ-板の基本特性であると共に,スキ-滑走時の安全性にも関係が深いので,機械特性の中でも特に各社の創意工夫を凝らすところである.測定が困難であるため,曲げ剛性分布およびねじり剛性分布は今まで公表されていない.本研究により,貴重なデ-タが得られた. 3.スキ-靴および金具の機械特性の調査 それぞれの有力メ-カを訪問し,種類,特長,問題点,各種の規格等について調査を行った.スキ-滑走時のシュミレ-ションのためには,金具は傷害に対する安全装置としてのみ考慮すれば良いが,靴はその変形に対する動特性を十分検討する必要があるとの結論に達した.
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