1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650195
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
大口 國臣 茨城大学, 工学部, 助教授 (50037868)
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Keywords | 回転電気機械 / 不平衡磁気吸引力 / 振動 / 騒音 |
Research Abstract |
試作した電流追従形三相インバ-タを用いた実験的検討と、本補助金で購入したパ-ソナルコンピュ-タを用いたシュミレ-ションにより下記の知見を得た。 (1)インバ-タ駆動実験について モ-タを所定の回転速度で駆動するに必要な周波数の電流成分に重畳して不平衡磁気吸引力の一部を打ち消すための低周波電流成分を供給できるインバ-タを試作した。しかし、コンピュ-タから与える目標電流波形が、装置の都合上、オフラインでしか変更できないものになった。この結果、モ-タのように停止状態から定格回転速度まで大きくインピ-ダンスが変化する負荷に対しては試作インバ-タでは今回目的とする電流制御が適切にかからないことを判明した。解決策は分かっているので、次年度予算で必要な物品を購入して装置を改作し、実験を続行する予定である。 (2)コンピュ-タシュミレ-ション 塊状回転子を仮定した誘導電動機の簡単化モデルを用いた不平衡磁気吸引力のシュミレ-ションから、低周波電流成分を駆動周波数成分に対して適切な位相で重畳することにより不平衡磁気吸引力の主要周波数成分をかなり低減できることがわかった。その反面、別の周波数成分の不平衡磁気吸引力が増大するので、不平衡力低減用に注入する電流の大きさには最適値が存在することもわかった。
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Research Products
(1 results)