1991 Fiscal Year Annual Research Report
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02650202
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
荒井 健次 神戸大学, 工学部, 教授 (80031079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 聡 神戸大学, 工学部, 教務職員 (10198260)
宮原 一典 和歌山工業高等専門学校, 教授 (50043518)
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Keywords | インパルス放電 / 放電ストリ-ク光像 / 沿面放電 / 発光スペクトル / SF_6ガス |
Research Abstract |
平成2年度に構成したストリ-ク光像測定・画像処理システムを用いて、ギャップ長数mmの先端半球状棒対平板電極系におけるインパルス電圧印加時の放電ストリ-ク光像を撮影記録し,デジタル画像処理によって発光強度の空間的・時間的三次元分布図を導出して表示した。一方、電子なだれ進展と電子付着効果及び周囲空間からの光子による二次電子放出効果などを含めた放電成長機構に基づくシミョレ-ション計算を行って、電子密度、発生光子密度、正イオン密度、負イオン密度などの空間的・時間的3次元分布を導き実験結果と比較した。 また棒対球の4cmギャップ電極系に緩波数インパルス電圧を印加した場合や、5mmギャップの棒対平板電極系に交流電圧を印加した場合の大気中およびSF6ガス中における放電光の時間進展過程を測定し、それにデジタルデ-タ処理を施し、光の空間的・時間的輝度分布および輝度積算値の波形などを導出した。 一方、空気中およびSF6ガス中において絶縁物表面のギャップがある場合の放電光を測定し、空気中では絶縁物表面がコロナ放電開始や正ストリ-マ進展路に影響をもつが、SF6ガスの場合ではこれらの影響は僅かであることを見いだした。なお、放電光のスペクトル分布測定結果は、空気の場合に、気中と沿面の放電に相違がみられた。しかし、絶縁物の有・無によるSF6ガス中における顕著な相違は見いだせなかった。 これらの測定光の強度は輝度階調で表すことが出来る。この輝度階調から放射光子密度を導出するためには、測定システムの波長特性を明かにする必要がある。そこで、ハロゲン分光放射標準電球を用いて光像測定・処理装置の校正を行い、短ギャップ放電に於ける放射光子数を導出した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] G.Xu,K.Arai et al: "MicroーGap Discharge Phenomena in Air and SF_6 Gas" 電気学会論文B誌. 11ーB. 512-520 (1991)
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[Publications] K.Arai,I.Miyahara et al: "Image Processing of Impulse Discharge" Proc.of 7ーth International Symposium on High Voltage Engineering. 7. 67-70 (1991)
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[Publications] 宮原 一典: "空気中短ギャップ放電の発光スペクトル経時変化" 電気学会 電力・エネルギ-部門大会論文集. I. (1992)
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[Publications] 荒井 健次,中本 聡 他: "空気およびSF_6ガス中短ギャップの沿面放電光" 電気学会 電力・エネルギ-部門大会論文集. I. (1992)