1990 Fiscal Year Annual Research Report
ニュ-ラルネットワ-クを用いた移動通信系のダイナミックチャネル割当
Project/Area Number |
02650237
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
仙石 正和 新潟大学, 工学部, 教授 (30002017)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 芳雄 新潟大学, 工学部, 助教授 (50115086)
阿部 武雄 新潟大学, 工学部, 教授 (40018453)
|
Keywords | 移動通信 / 自動車電話 / セルラ-方式 / 周波数有効利用 / ダイナミックチャネル割当 / ニュ-ラルネット / ホップフィ-ルド形ニュ-ラルネット / エネルギ-関数 |
Research Abstract |
現在,自動車電話をはじめとする移動通信の利用者が急増している。今後,これはさらに増加すると考えられるが,一方で移動通信に利用できる周波数帯が限られていることから,周波数の有効利用がより重要な課題となっている。これに対応する技術としてセルラ-方式があり,この方式では各セルにチャネルをいかに効率良く割当てるかが周波数の有効利用にとって大切である。チャネルの効率よい割当方法にダイナミックチャネル割当法がある。ところが,このチャネルの割当法はチャネルの割当に極めて計算量がかかり,短時間に実行するのが難しかった。 本研究はこの問題をニュ-ラルネットワ-クを用いて高速に解く方法の開発を行うことを目的とする。 本年度は,以下の3つを中心に研究を行った。 (1)チャネル割当問題に対するエネルギ-関数の導出 (2)初期値(定数)の決定 (3)誤り検出法の考察 セルラ-移動通信系のチャネル割当問題にホップフィ-ルドのニュ-ラルネットを適用する場合の最も重要な,エネルギ-関数を導出した。このエネルギ-関数の中には3つの定数が含まれているが,この定数の最適値を求めるために,種々のセルラ-移動通信系について,コンピュ-タシミュレ-ションを行った。このコンピュ-タシミュレ-ションのために購入した設備であるコンピュ-タを用いた。セル間の電波の干渉を従来の固定チャネル割当法に基づいたモデルでは,この3つの定数は同一定数の場合,種々のセル構造において良好な結果を得ることが分かった。ニュ-ラルネットの適用がチャネルの利用効率を向上させるのに有効であることも,ある程度確認できた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 仙石 正和,中野 敬介,篠田 庄司,山口 芳雄,阿部 武雄: "“ニュ-ラルネットを用いたセルラ-移動通信系におけるチャネル割当"" 電子情報通信学会,春期全国大会. Aー88. (1990)
-
[Publications] 仙石 正和,中野 敬介,篠田 庄司,山口 芳雄,阿部 武雄: "“Cellilar Mobile Communication Systems and a Channel Assignment Using Neural Networks"" IEEE 33rd Midwest Symposium on Circuits and Systems. 1-4 (1990)
-
[Publications] 中野 敬介,仙石 正和,山口 芳雄,阿部 武雄: "“干渉ネットワ-クにおけるチャネル割当についての考察"" 電子情報通信学会,信越支部大会. (1990)
-
[Publications] 中野 敬介,仙石 正和,山口 芳雄,阿部 武雄: "“セルラ-移動通信系におけるチャネル割当に関する考察"" 電子情報通信学会技術研究報告. NLP90ー39. 31-36 (1990)
-
[Publications] 中野 敬介,仙石 正和,篠田 庄司,山口 芳雄,阿部 武雄: "“Channel Assignment in Cellular Mobile Communication Systems Using Neural Networks"" IEEE International Conference on Communication Systems. 1451-1453 (1990)
-
[Publications] 田村 裕,仙石 正和,篠田 庄司,阿部 武雄: "“Channel Assignment Problem in Cullular Mobile System and a New Coloring Problem of Networks"" IEEE,1990 Joint Technical Conference on Circuits/Systems,Computers and Communications. 162-167 (1990)