1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650311
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
船木 俊彦 大阪大学, 工学部, 教授 (90029174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 聖史 大阪大学, 工学部, 助手 (50183554)
内藤 林 大阪大学, 工学部, 助教授 (20093437)
冨田 康光 大阪大学, 工学部, 教授 (30029251)
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Keywords | 船舶 / 衝突強度 / 構造破損 / 構造減衰 |
Research Abstract |
1)衝突時の船体構造部分の動的構造を求める手法の精密化を図るための構造部材の減衰性能に関する実験的研究 本年度は板構造に衝撃荷重を加えることにより,その減衰性能を実験的に推定した。得られた所見は次の通りである。 a.減衰性能は板構造の振動応答モ-ドにより異なる。この現象は昨年度に実施した十字梁構造の場合と定性的には良く一致して説明ができる。 b.低次の振動モ-ドでは,減衰性能は固有振動数にほゞ比例するが,高次の振動モ-ドでは,減衰性能は固有振動数の2〜3乗の比例して増加する。 c.減衰性能は,単梁構造,十字梁構造,板構造と剛性が増加するに伴って増大する。 2)衝突時の船体運動と振動応答を正格に推定することによる衝突時の破損状況をより精密に求める手法を開発に関する研究. 本年度は船体模型(アクリル製バルカ-)に衝撃荷重を負荷する実験を行ない,衝時突の船体振動応答量の大きさに影響を及ぼす流体減衰性能と構造減衰性能を型めた。得られた所見は次の通りである。 a.流体減衰性能は構造減衰性能に比べて極めて小さいこと。鋼船に換算すると,前者は後者の約1/5程度であると推定できること。 b.衝突時にワッションとして機能して構造破損の程度を緩和する船体振動応答の解析には,流体減衰性能は近似的には無視することが可能であること。 以上の所見を基に,小型高速艇の岸壁への衝突事故を再解折中である。
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Research Products
(1 results)