1990 Fiscal Year Annual Research Report
破砕性粒状体の原位置力学挙動とその推定法に関する研究
Project/Area Number |
02650341
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
三浦 清一 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00091504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯崎 真一 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (80176255)
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Keywords | 火山灰土 / 破砕性 / 砂質土 / 応力ーひずみ関係 / 支持力 / 異方性 / 液状化 |
Research Abstract |
種々の堆積条件,応力系のもとにある火山灰質粒状体の応力ーひずみー強度特性を支配する諸因子の解明を目的として一連の実験的・解析的研究を進めた。本研究で得られた研究成果は、以下のように要約される。 1.平面ひずみ条件下においては、原位置地盤で形成された構造異方性の影響が破壊点まで明瞭に保存されていることが明らかにされた。この事実は、軸対称応力条件下にある砂のような粒状体では、従来見出されていないことである。 2.通常の粒状体と同様に、火山灰土の平面ひずみ強度は、軸対称応力条件における強度よりも高めの値を示すが、堆積構造状態(構成粒子の物理特性を含む)によっては、その関係が違ってくる可能性がある。 3.粒子破砕が火山灰の力学挙動に及ぼす影響は、軸対称応力条件下よりも平面ひずみ条件下において著しい。このことから、通常の砂質土とは異なり、火山灰土のひずみ硬化特性は、粒子破砕・せん断条件(2次元あるいは3次元,応力経路の違い)に密接に関連しているといえよう。 4.乱さない試料と乱した試料との同一条件におけるせん断挙動の比較から、2次堆積火山灰であっても、無視できないセメンテ-ション効果が存在することがわかった。ただし、火山灰のこのような効果は、砂質土のいわゆるAging効果とは基本的に異なるものであることが示唆されている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 三浦 清一: "北海道火山灰土の繰返し非排水強度の評価法に関する研究" 土質工学会北海道支部技術報告集. 31. 117-126 (1991)
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[Publications] 磯崎 真一: "火山灰粗粒土の粒子破砕性状と定量化" 土質工学会北海道支部技術報告集. 31. 111-116 (1991)
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[Publications] 磯崎 真一: "火山灰粗粒土の三軸供試体における粒子破砕について" 土質工学会『三軸試験方法に関するシンポジウム』論文集. 113-118 (1991)
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[Publications] 三浦 清一: "北海道火山灰土の液状化強度" 第26回土質工学研究会発表講演概要集,土質工学会. (1991)
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[Publications] 三浦 清一: "地盤改良(SCP)による液状化挙動の変化と評価" 第26回土質工学研究発表会講演概要集,土質工学会. (1991)
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[Publications] 磯崎 真一: "火山灰粗粒土の粒子破砕指標" 第26回土質工学研究発表会講演概要集,土質工学会. (1991)