1991 Fiscal Year Annual Research Report
流域微地形に対応した準3次元斜面要素モデルと流域規模モデルの自動生成
Project/Area Number |
02650358
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
椎葉 充晴 京都大学, 工学部, 助教授 (90026352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 智晴 京都大学, 工学部, 助手 (20190225)
宝 馨 岐阜大学, 工学部, 助教授 (80144327)
高棹 琢馬 京都大学, 工学部, 教授 (30025895)
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Keywords | DEM / DTM / 国土数値情報 / 分布型流出モデル / 流域場モデル / 流域地形 / 数値地形情報 / TINーDEM |
Research Abstract |
本研究では、流域の実地形形状・地質構造に対応した流域規模での分布型流出モデルを構築するために、流域場の数値モデルを作成するための地図標高読取システム,数値地形情報を利用した流域場の数値モデル,および流域地形特性の解析システムを開発した.本研究で得られた成果を以下に要約する. 1.地図標高読取システムの開発 画像読取装置(イメ-ジスキャナ)を用いて取得した地形図の画像デ-タを電子計算機との対話形式で編集し、等高線を抽出して、数値化した地形デ-タを作成するシステムを開発した. 2.数値地形情報を利用した流域場の数値モデルの開発 対象とする流域をTINーDEM(Triangulated Irreguler NetworkーDigital Elevation Model)デ-タ形式で表現し、流域地形を空間的な三角形要素の集合体として表現するシステムを開発した。入力デ-タとして、国土数値情報の標高デ-タファイル,イメ-ジスキャナを利用して作成した任意の格子点間隔の標高デ-タを利用することが可能である。 3.流域場情報システムの開発 1.で開発した流域場モデルをもとに以下のサブシステムを開発した. (1)流域界の自動決定システム 任意の河道区分に寄与する流域斜面を自動的に特定するシステムを開発した. (2)流域地形解析システムの開発 流域特性(流域の勾配・方位・標高・起状・流下距離・集水面積)の分布を解析し,その結果をパ-ソナルコンピュ-タ上で表示・グラフ化するシステムを開発した.
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[Publications] 高棹 琢馬: "分布型流出モデル構築のための流域地形の数値モデルに関する研究" 京都大学防災研究所年報. 34Bー2. 163-175 (1991)
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[Publications] 高棹 琢馬: "TINーDEMデ-タ形式による流域地形の表現について" 水工学論文集. 35. 149-154 (1991)
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[Publications] 高棹 琢馬: "分布型流出モデル作成のための地図標高読取システムの開発" 土木学会関西支部平成3年度年次学術講演会概要集. (1991)
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[Publications] 高棹 琢馬: "TINーDEMデ-タ形式を用いた流域場情報システムの開発" 水工学論文集. 36. 677-684 (1992)
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[Publications] 高棹 琢馬: "流域場情報システムの開発ー流域地形を対象としてー" 土木学会関西支部平成4年度年次学術講演会概要集. (1992)