1991 Fiscal Year Annual Research Report
プログラム荷重下における鋼溶接継手の溶接止端の疲労き裂の発生・進展
Project/Area Number |
02650404
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
三井 宜之 熊本大学, 工学部, 教授 (70040384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 克身 有明工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (50044342)
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Keywords | リブT形すみ肉溶接継手 / 多段プログラムブロック荷重 / 曲げ疲労試験 / 疲労き裂の発生進展 / 累積被害 |
Research Abstract |
実働荷重を規則的な変動荷重に置き換えたプログラム荷重下における基本的な溶接継手の溶接止端における疲労き裂の発生・進展特性を明らかにするために、主板に16mm厚鋼板(SM400A)を用いたブT形すみ肉溶接継手の定荷重および多段プログラムブロック荷重曲げ疲労試験を実施した。 載荷方式は4点曲げの荷重制御、負荷波形はSin波、載荷速度は3〜5Hzとした。応力条件は両振り(応力比R=-1,前年度は片振りR=0)とした。荷重プログラムは、ブロック数を2段との3段の2類種に変化させ、ブロック内の各応力の繰返し回数を同じになるように設定した。 得られた結果を以下に示す。 1.表面き裂の進展性状については、長さ方向と板厚方向ともに両振りの場合(今年度の結果)が片振り(前年度の結果)に比べてき裂進展速度が速い。ブロック数の影響に関しては、3段の方が2段に比べて速いが、板厚方向は同程度である。 2.疲労き裂発生寿命Ncと破壊寿命Nfともに両振りの場合が片振りに比べて小さくなる。 3.等価応力振幅を用いて結果(Nf)を整理すると定応力試験結果と同じ直線にのる。 4.Niに対する累積被害値Dはほぼ1に近い値となり、直線被害則が成り立つ。
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