1990 Fiscal Year Annual Research Report
寒冷地コンクリ-トの塩分供給源および塩分浸透と凍結融解の複合作用に関する研究
Project/Area Number |
02650406
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Research Institution | Hachinohe Institute of Technology |
Principal Investigator |
月永 洋一 八戸工業大学, 工学部, 助教授 (60124898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄谷 征美 八戸工業大学, 工学部, 教授 (80006684)
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Keywords | 融氷剤 / スパイクタイヤ / 塩害 / 凍害 / 複合作用 / スケ-リング / 塩分移動 |
Research Abstract |
1.融氷剤散布の実装把握 東北地方6県と新潟県を対象として、融氷剤散布に関するアンケ-ト調査を実施した。アンケ-ト配付実数は658件、回収率は約85%であり、散布基準、散布方法、散布総量、1km当たりの散布量、融氷剤の種類(主成分)等、散布の実態を明らかにした。 2.融氷剤の影響把握のための準備 (1)融氷剤を散布している青森県内陸部の数地点から歩車道境界ブロックを採取し、コンクリ-ト中の塩分含有量を調べた。その結果、ブロック中の表層部に比較的多量の塩分が存在することが認められた。 (2)東北地方6県と新潟県を対象として、公的機関による降下物の分析デ-タを収集し、大気降下塩化物イオン量の地域的分布を調査継続中である。また、一部ガ-ゼ補集法による塩化物イオン量の調査も実施している。 3.塩分浸透と凍結融解の複合作用による品質低下の定量的把握 (1)塩分環境下における凍結融解試験を実施した。その結果、スケ-リング劣化は質量測定により劣化の定量的把握が可能であり、塩分環境下においてはスケ-リング劣化が促進され、塩分の種類によっても劣化程度が異なることが分った。 (2)寒冷気象下における塩分の移動・濃縮試験 内部塩分と外部塩分を与えた場合の気中凍結融解試験を実施した。その結果、コンクリ-ト中の塩分は凍結融解作用により移動や濃縮することが分った。
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Research Products
(1 results)