1991 Fiscal Year Annual Research Report
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02650440
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
土田 充義 鹿児島大学, 工学部, 教授 (60037819)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山田 善次郎 鹿児島大学, 工学部, 講師 (00041533)
揚村 固 鹿児島大学, 工学部, 助手 (70094117)
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| Keywords | 武士集住地 / 麓集落 / 城下町 / 街路 / 屋敷構え / 宅地割 / 屋敷配置 / 武家住宅 |
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| Research Abstract |
本研究は、薩摩藩特有の武家集落「麓」とそこに点在する武家住宅について、その全貌を実証的に捉えようと試みるものである。
当初計画は、初年度に悉皆調査を完了し、次年度には特に計画性の高いものについて着目し、街路街区の設計寸法について調査しまとめることとしていた。しかし、本年度悉皆調査の過程で直ちに精査調査を行なうことが得策と判断する条件が整ったので、代表的な3麓(知覧・入来・志布志)について精査調査を実施した。平成3年度は更に重要な3麓(高岡・大口・蒲生)の実測調査を終えた。
平成3年度の成果については、本報告書の研究発表の項目について計11編を日本建築学会において発表した。これまでに得られた知見を以下に列記する。
1.鹿児島本城城下の設計寸法が60間(6尺5寸/間)を基本とした事が明らかとなった。これによって外城麓のうち計画性の高いものの設計手法の一つの規範が得られ、重要な指針となった。
2.屋敷割において街路に面した間口幅に較べて奥行が大きい。その屋敷の街路側に庭を構える。
3.街路が碁盤目状にならず台形の連続となっている。蒲生麓の場合は各辺の差に5間(1間は6尺5寸)を用いていた。高岡麓の場合に中軸線を設定したと考えられる。
4.街路に狭まれた宅地間隔に1間を6尺5寸とした100・80・60・50間等の完数が使われて設計されていた。
5.藩境の麓とその他の麓では武家住宅の形態の相違を指摘できた。また各麓で座敷構えが異なるものの座敷のあるオモテと台所を設けたナカエからなることでは共通していた。
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[Publications] 揚村 固,岩元 俊一,土田 充義: "麓集落の街路設計について(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究その16)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1029-1030 (1991)
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[Publications] 土田 充義,揚村 固: "薩摩藩麓武家住宅の座敷飾りについて(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究その17)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1031-1032 (1991)
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[Publications] 迫田 耕太郎,土田 充義,揚村 固: "志布志麓の腕木門(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究その18)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1033-1034 (1991)
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[Publications] 土田 充義,小山田 善次郎,揚村 固: "街道からみた薩摩藩麓の屋敷構えと武家住宅に関する研究" 鹿児島大学工学部研究報告. 33号. 189-207 (1991)
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[Publications] 揚村 固,土田 充義: "島津藩における麓集落に関する研究 街路設計手法について" 鹿児島大学工学部研究報告. 33号. 209-238 (1991)
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[Publications] 木村 紀博,土田 充義,小山田 善次郎: "知覧麓の武家住宅の遺構(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー19)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 413-416 (1992)
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[Publications] 迫田 耕太郎,土田 充義,揚村 固: "知覧麓の腕木門(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー20)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 417-420 (1992)
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[Publications] 揚村 固,岩元 俊一,小山田 善次郎,土田 充義: "高岡麓の歴史遺構と成立(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー21)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 421-424 (1992)
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[Publications] 揚村 固,岩元 俊一,小山田 善次郎,土田 充義: "高岡麓の町割と設計手法(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー22)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 425-428 (1992)
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[Publications] 岩元 俊一,土田 充義,揚村 固,小山田 善次郎: "大口麓の構成とその遺構(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー23)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 429-432 (1992)
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[Publications] 土田 充義,小山田 善次郎,揚村 固: "大口麓の武家住宅の遺構(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー24)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 433-436 (1992)
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[Publications] 土田 充義,小山田 善次郎,揚村 固: "蒲生麓の武家住宅の遺構(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー25)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 437-440 (1992)
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[Publications] 土田 充義,小山田 善次郎,揚村 固: "高岡麓の武家住宅の遺構(薩摩藩の麓計画とその遺構に関する研究ー26)" 日本建築学会研究報告九州支部. 33号. 441-444 (1992)
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[Publications] 土田 充義 他: "水と緑の千軒まち 歴史とまちづくりの提言第4章専門家の見た志布志の町並み" 志布志町歴史のまちづくり委員会, 95 (1991)
