1990 Fiscal Year Annual Research Report
送水管の流力弾性不安定現象とその抑制方法に関する研究
Project/Area Number |
02650449
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
土岐 仁 秋田大学, 鉱山学部, 講師 (80134055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 勝重 秋田大学, 鉱山学部, 助手 (40006672)
大日方 五郎 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (50111315)
麻生 和夫 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (30006639)
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Keywords | 送水管 / 流力弾性振動 / 能動制御 / フラッタ- / ダイバ-ジェンス / テンドン / スラスタ- / 減衰器 |
Research Abstract |
平成2年度は理論解析に重点をおいて研究を進めた。すなわち、能動制御方式としては、テンドンにより集中モ-メントを付加する方法と、スラスタ-により直線力を付加する方法の二通りを考案したが、制御する前に、まず送水管の動的安定性に及ぼすテンドン及びスラスタ-の影響について、それ自身の集中質量の影響をも考慮にいれて臨界流速を算出した。その結果、新たに得られた知見として、テンドンを取り付けた場合、集中質量の大きさにかかわらず、弱いテンドンに対してはフラッタ-で、強いテンドンに対してはダイバ-ジェンスで安定性を失うことがわかった。また集中質量が大きくなると、両場合とも基本的にフラッタ-限界流速は減少することがわかった。 次に、送水管の能動制御に及ぼす減衰器(ダンパ-)の影響について理論的な検討を行なった。その結果、まず、テンドンの取り付けられた片持ち送水管に外部減衰器を取り付ける場合、減衰器を固定端から自由端まで移動させると、初め安定限界の上昇がみられるが、その後減少し自由端で最も不安定になる事、また能動制御する場合、制御変位に制限がある場合は、外部減衰器の効果があることを明らかにした。 これら理論計算と並行して送水管の実験装置の設計製作を進め、送水管の不安定現象に関する実験を行ないその振動波形を測定することにより、この場合のフラッタ-はリミットサイクル型の大振幅非線形振動であることを実験的に確認した。
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Research Products
(1 results)