1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650482
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井口 学 大阪大学, 工学部, 助教授 (00043993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 知正 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70029536)
森田 善一郎 大阪大学, 工学部, 教授 (80028969)
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Keywords | 鉄鋼製錬 / インジュクション冶金 / 溶融金属 / 流動速度 / 流速計 / 抵抗係数 |
Research Abstract |
前年度に引き続き水銀ー空気系の気泡噴流中に浸漬した本プロ-ブの流動抵抗を測定することによって流速を求めた.この結果の妥当性を検証するために,キュリ-点以下の溶融金属の流速測定用として最近開発された永久磁石を用いた流速計による測定を行った.その結果,常温においては両者は±15%の測定誤差の範囲内で一致することが確認された.この実験によって球と支持棒の最適な直径比の選択ならびに出力検出用の電気回路の改良を行い,高温溶融金属の流速測定に適用可能なプロ-ブの見通しをつけることができた. つづいて常温から1100℃の範囲の任意の温度に設定可能な溶解炉を作製した.ステンレススチ-ル製の円筒溶に融点が47℃のウッドメタルを溶解し,ウッドメタルの温度が60℃から200℃の範囲を対象として本プロ-ブと上記永久磁石を用いた流速計による測定を行った.本プロ-ブの支持棒を浴の上方に設けた旋回ア-ムに取り付け,プロ-ブを浴内に浸漬させて旋回させることによって測定精度を調べた.測定精度は流速が10cm/sから100cm/sの範囲において±10%であった.なお永久磁石を利用したプロ-ブの検定も同様にして実施した. さらに容器の底から窒素を吹込むことによって浴内に発生させた上昇気泡噴流中に両プロ-ブを浸漬させ,浴温度が60℃から300℃の範囲で測定を実施中である.
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[Publications] 井口 学: "球の抵抗係数に及ぼす乱れ強さの影響" CAMPーISIJ. 3. 132 (1990)
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[Publications] 川端 弘俊: "球の抵抗係数に及ぼす乱れ強さの影響(インジェクション冶金に関する基礎的研究)" 風洞. 8. 46-53 (1990)
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[Publications] 井口 学: "溶融金属用流速計の開発に関する基礎的研究" CAMPーISIJ. 4. 978 (1991)
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[Publications] 井口 学: "溶融金属用流速の開発に関するモ-ルドモデル実験" 鉄と鋼.