1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02660110
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 悦郎 東京大学, 農学部, 助手 (10130303)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 明 東京大学, 農学部, 助教授 (20111479)
山崎 素直 東京大学, 農学部, 教授 (00011982)
|
Keywords | カドミウム / 分裂酵母 / ファイトケラチン / カディスチン |
Research Abstract |
1.PC合成のアッセイ系の確立 PC合成のアッセイは酵素溶液にグルタチオンとカドミウムを加え生成物であるPCを分析するシステムで行った.分析は,逆相系のカラムでPCを分離した後,5,5'(2ージチオビスニトロ安息香酸)で発色させて行った.それぞれにおいて,分離分析の最適条件を求めた. 2.Schizosaccharomyces pombe細胞の破砕 PC合成酵素の効率的な抽出を目的として,酵母細胞のスフェロプラスト化を試みた.各種セルラ-ゼ(Novozym234,Zymolyase,Funcelase)及びその混合物について,処理溶液のpH,処理時間,酵母細胞の生育時期などについて検討した.しかし,いずれの場合にも,調製途中において細胞の融解が生じ,スフェロプラスト細胞は得られなかった.一方,細胞を石英砂を加え乳鉢で粉砕することにより大部分の細胞が破砕されることが明らかになり,現在この方法を細胞の破砕法として採用している. 3.カドミウムを加えないで培養した酵母細胞を上記した方法で粉砕し粗酵素液を調製した.これを硫安分画,疎水クロマトグラフィ-により精製を進めた.この後ハイドロキシアパタイトカラムによる分離を試みたが,活性のある画分が得られなかった.また,酵素自身が非常に不安定であることが判明したので,活性の損失をできる限り妨げ得る保存法についても検討を重ねている.
|