1990 Fiscal Year Annual Research Report
ヘキシュロ-スリン酸シンタ-ゼの構造と機能に関する研究
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02660120
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
加藤 暢夫 鳥取大学, 工学部, 教授 (50026556)
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Keywords | ヘキシュロ-スリン酸シンタ-ゼ / ホスホヘキシュロイソメラ-ゼ / メチロトロ-フ / アルド-ル縮合 / リブロ-スモノリン酸経路 |
Research Abstract |
ヘキシュロ-スリン酸シンタ-ゼは、メチロトロ-フのC_1化合物資化経路であるリブロ-スモノリン酸経路の初発酵素で、ホルメアルデヒドとリブロ-ス5リン酸から6炭糖リン酸を生成するアルド-ル縮合反応を行う。本酵素は、細菌のC_1化合物代謝のkev enzvmeとして重要であるばかりでなく、生物反応として例が少ない炭素ー炭素結合形成反応を触媒するものであり、生物変換を利用する物質生産のための触媒素子として有効である。本研究では、当核酵素をクロ-ニングしてその塩基配列から酵素タンパク質の一次構造を推定し、他のアルドラ-ゼとの構造の類似性や活性中心領域の特徴などを把握して蛋白質工学的手法による機能改変のための基礎的知見を得ることを目的とする。 通性メチロトロ-フで、リブロ-ズモノリン酸経路を有する細菌、Mvcobacterium gastri MB19からヘキシュロ-スリン酸シンタ-ゼを精製し、そのN末端配列を30残基まで決定した。これを基に、合成ヌクレオチドプロ-ブを作成し、M.gastriの染色体DNAのEcoR1断片をプラスミドpUC119を用いてクロ-ニングし、2.5kbpの遺伝子断片を得た。切断地図を作成した後、縮小化を行い、上記プロ-ブとハイブリダイズする500bpのDNA断片を調製した。現在、デオキシヌクレオチド法により塩基配列を決定中である。 また、偏性メチロトロ-フで、リブロ-スモノリン酸経路を持つ細菌、Methylomonas aminofaciens 77aのヘキシュロ-スリン酸シンタ-ゼと、この反応によって生じるヘキシュロ-ス6リン酸をフルクト-ス6リン酸に異性化する酵素、ホスホヘキシュロイソメラ-ゼを精製し、クロ-ニングのためのN末端分析を行っている。 設備備品として購入した微量冷却遠心機は、クロ-ニング実験のために使用している。
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Research Products
(1 results)