1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02660145
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宮本 敬久 九州大学, 農学部, 助手 (70190816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉元 誠 九州大学, 農学部, 助教授 (90182831)
波多野 昌二 九州大学, 農学部, 教授 (30038260)
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Keywords | Bacillus cereus / 芽胞形成機構 / セプタ形成機構 / 温度感受性変異株 / DNA結合蛋白質 / クロモソ-ム |
Research Abstract |
1.Bacillus cereus JCM2152株より温度感受性変異株tsー4を分離した。tsー4を30℃で培養後、対数期に45℃で2時間培養してDNA複製を一旦完了させた。再び30℃で15分間培養してDNA合成を開始させた後、更に45℃で培養することでDNA複製を同調できた。DNA複製開始時より経時的に細胞を芽胞形成培地に移し、芽胞形成率を調べた結果、複製開始直後には20%であった芽胞形成率が、複製開始から40分後には100%となり、90分後には再び15%へと低下した。これより、DNA複製開始より約40分後の複製途中の菌のみが、芽胞形成培地にある時、芽胞形成期特有のセプタを形成し芽胞形成に向かうものと考えられる。 2.B.cereusのクロモソ-ム調製法について検討した。菌体を先ずリゾチ-ム2.5mg/mlとNーアセチルムラミダ-ゼSG10mg/mlで37℃、30分間処理した後、Briji58及びSDSで23℃、20分処理した。これに0.2MになるようにNaCl溶液を加えて溶菌し、4,000Xg,5分間遠心分離後、上清を40,000Xg,20分間遠心し、沈澱をクロモソ-ム画分とした。クロモソ-ム画分はA_<280>/A_<260>=0.85であり、細菌についてのこれまでの報告(A_<280>/A_<260>=0.6〜0.89)と近い値であったのでクロモソ-ムが調製できたと考えた。 3.DNA複製開始より10,40,90分後に芽胞形成培地に移し、120分目まで培養後、集菌した菌より各々クロモソ-ムを調製し、2次元電気泳動によりクロモソ-ム蛋白質の比較を行った。(1)芽胞形成率の高い時期のクロモソ-ムからは検出されなかった蛋白質は74,60,43,40,39,36,33,31,29kDaの蛋白質であった。(2)逆に、芽胞形成率の高い時期のクロモソ-ムからのみ検出された蛋白質は59,45,39kDaであり、(1)には芽胞形成期に特有のセプタ形成を制御するリプレッサ-、(2)には分裂期のセプタ形成を阻害するリプレッサ-、芽胞形成期に特有のRNAポリメラ-ゼのσ因子などが含まれる可能性が考えられる。
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Research Products
(1 results)