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1990 Fiscal Year Annual Research Report

貯水池の湖面蒸発量および熱・水収支に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02660241
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

紙井 泰典  高知大学, 農学部, 助教授 (90169615)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近森 邦英  高知大学, 農学部, 教授 (10036717)
Keywords湖の熱収支 / 湖面蒸発量 / 水温
Research Abstract

1.ダム湖の水温変動(永瀬ダム湖)
8月上旬の永瀬ダム湖の表層水温は27℃〜28℃で、正午から夜半まで高く、後ゆるやかに低下し,日の出頃最低になる。日変動巾は2〜3℃である。水深1mの水温は、表層水温と大きく違わないが、午前10時〜日没にかけて僅かに表層よりも高温になる。夜半から日の出までは表層より低い。水深2mの水温変動幅は表層,1m水深よりも大きい。日の出から午前中の水温は、表層とほぼ同じであるが、午前10時頃から温度が低下し,夕方頃表面との差は2.5℃に達する。以後は差が縮まり、午後10時頃で大きな差はなくなる。水深3〜5mの水温は、午前2〜3時頃に高く、午後2〜3時頃低い。それより深い所でははっきりした日周期変動は見られないが、表層水温と比べて,略1m毎に1℃水温が低下する。水温躍層は2〜3mの深さで見られ,顕著な第2次躍層は見られなかった。8月でも25m以下の水温は、11月〜11月よりも低い7℃前後であった。8月末には、水深5m以下の温度勾配はほとんど無くなったが、この時深さ30〜35m付近で6℃も水温が低下する躍層が見られた。水深10〜30mの水温は9〜10月にも緩慢に上昇するが、10月中旬頃、表層から水深40mまで温度勾配が少なくなり,3月上旬までそれが続いている。
2.流入河川水温(槙山川)
槙山川の水温は7月〜9月に20℃を前後し,12月上旬に10℃を割り、1〜2月の水温は6〜7℃(平均)である。2月末から河川水温は上昇し,3月上旬10℃前後となっている。水温はおおむね気温に追随しているが、1日の水温変動幅は0.5〜2℃程度とかなり一定している。今後風向風速・湿度・日照デ-タを混えて、ダム湖の熱収支と蒸発量を解明する予定である。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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