1990 Fiscal Year Annual Research Report
家畜の腎不全に対する持続的腹膜透析法の至適条件の解析とその応用に関する研究
Project/Area Number |
02660332
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大橋 文人 大阪府立大学, 農学部, 講師 (10126013)
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Keywords | 腹膜透析 / DAPD / 腹膜透過性 / 犬 / 猫 / 至適条件 |
Research Abstract |
1.実験的腎不全犬において色素剤(デキストラン・ブル-)を用いて透析時の有効腹膜面積の測定を実施したが、本試薬の腹膜吸収のためか、信頼性のある結果が得られなかった。そのため本実験については平成3年3および4月に再度、色素剤の替わりに比較的腹膜からの吸収の少ないボリエチレングリコ-ルを用いて同様の試験を再度行っている。 2.透析時の各生体内物質の腹膜透過性試験では水、ナトリウム、カリウム、クロ-ルなどは1時間以内に速やかに平衡化し、尿素もまた2時間以内に平衡化したが、クレアチニンなどでは従来言われていたよりも比較的長時間を要して平衡化する傾向が認められたた。また、水は約4時間後から再吸収が認められ、4時間以上の腹腔内貯留は無効であることが判明した。 3.現在、終了した実験からの測定結果のパ-ソナルコンピュ-タ-への入力は終了した。また。平成3年4月に実験が終了し、有効透析面積デ-タを入力し次第、様々な条件下でのCAPD実施時の生体内物質の変動予測変動をシュミレ-ション出来るように準備中である。 4.上記実験と平行して、現在各段階における腎不全犬および猫を作製して、CAPDを行い、各生体内物質(上記電解質、尿素窒素、アミノ酸、糖、脂肪酸など)の測定を開始しており、シュミレ-ション時の各係数の修正のためのデ-タとする予定である。
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Research Products
(2 results)