1990 Fiscal Year Annual Research Report
形態形成における上皮成長因子受容体の発現と局在に関する免疫組織学的研究
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02670007
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
塩田 浩平 京都大学, 医学部, 助教授 (80109529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 千里 京都大学, 医学部, 助手 (90174375)
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Keywords | 上皮成長因子受容体 / 二次口蓋 / 器官培養 / 免疫組織化学 / マウス胎児 / ヒト胚子 / 器官形成 |
Research Abstract |
1.マウス胎児口蓋原基における上皮成長因子受容体(EGFーR)の発現と局在 胎齢12、13、14日のマウス胎児より口蓋原基を摘出し、固定後、連続切片を作製して、抗ウサギEGFーR抗体を用いて免疫組織化学的染色を施した。その結果、二次口蓋突起の上皮細胞におけるEGFーRの免疫染色反応は、胎齢とともに増強することが認められた。口蓋突起中部の上皮では、後部口蓋よりも強い陽性反応が見られた。左右の口蓋突起が癒合する直前には、口蓋突起先端部の上皮でEGFーR染色反応が局所的に消失していた。なお、胎齢14日胎児の癒合中の口蓋では、癒合部に残存した上皮細胞もEGFーR陽性であった。 また、口蓋突起の間葉細胞にもEGFーR陽性反応が認められ、部位特異的な局在パタ-ンと経時的変化を示した。 次に、胎齢12日のマウス胎児から口蓋原基を切り出し、無血清の完全合成培地で48〜72時間培養した後、上と同様の免疫組織化学的検索を行った。その結果、培養胎児口蓋におけるEGFーRの局在と経時的変化は、in vivoのそれらとほぼ同様の結果を示し、本器官培養系が、in vitroで口蓋形成機序を研究する上で有用であることが示唆された。 2.ヒト胚子組織におけるEGFーRの局在 社会経済的適応にもとづく人工流産によって得られたカ-ネギ-発生段階15〜23(胎齢33〜56日)のヒト胚子を用い、連続切片作製後、EGFーRの局在を抗ヒトEGFーR抗体を用いた免疫組織化学により観察した。その結果、胚子の表皮、消化管上皮、気道上皮、排泄腔上皮、心筋、脊索、軟骨原基等にEGFーR陽性反応が認められた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shiota,K.et al.: "Expression of the epidermal growth factor receptor in developing fetal mouse palates:An immunohistochemical study" American Journal of Anatomy. 183. 401-408 (1990)
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[Publications] Shiota,K.et al.: "Expression and localization of the epidermal growth factor receptor in developing fetal mouse palates" 解剖学雑誌. 65. 278 (1990)
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[Publications] Nakatsu,T.et al.: "Immunohistochemical study of the epidermal growth factor receptor in normal and retinoic acidーtreated fetal mouse palates" Teratology. 42. 39A (1990)
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[Publications] 中津 智子 他: "ヒト胚子における上皮成長因子受容体の局在に関する免疫組織化学的研究" 解剖学雑誌. (1991)