1992 Fiscal Year Annual Research Report
痛み発現から変化現象でのニューロンの動態-特に、capsaiciu 効果の関連
Project/Area Number |
02670030
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Research Institution | Toho university |
Principal Investigator |
猪俣 賢一朗 東邦大学, 医学部, 教授 (20116388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那須 文男 東邦大学, 医学部, 助手 (10180530)
五十嵐 広明 東邦大学, 医学部, 講師 (20120230)
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Research Abstract |
平成2年度での老化現象期(老化促進マウス:SAMP-8を用いた研究)及び平成3年度での周生期の所見をベースにして、キャブサイシンの 床応用への可能性を成熟期で検討した。 成熟期に相当する実験動物いわゆる主としてラットにキャップサインセン処置を試みた。キャップサイシン処置には、(1)投与方法(皮下、髄腔内、血管、腹腔内など)(2)投与量(2)投与の観察時間など解決しなければならない問題であった。本研究では、まず投与法について検討を実施し、皮下注処置がキャプサイシン投与による変化を観察に最適であることが判明した。また、皮下注処理は臨床応用への可能性が高く、この面においても皮下処置がよいと考えられた。投与量であるが、体重(kg)1kgに対して50mgが一つの目安と思われる。投与期間は、1日1回投与することとし、1週間すなわち連続で日間処置がキャプサイシン効果によいとすることが判った。 臨床応用に向けて、一番キャプサイシン効果がみられるのが痛み除去効果である。この実用化に向けて問題となるのがキャプサイシン投与直後に一時的な注入部位の炎症を伴う局所的な痛み、呼吸抑制、徐脈、血圧低下などの副作用といえる症状(Bezald-Jarisch-retlex)を呈することがある。この問題を解決するためにキャプサイシン投与直前にプロカインなどの表面麻酔剤を処置しておくとキャプサイシン投与後にサイシン効果を形態学的に把えることができた。
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