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1991 Fiscal Year Annual Research Report

結核症および非定型抗酸菌症の遺伝子診断法の確立

Research Project

Project/Area Number 02670143
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

鈴木 高祐  日本大学, 医学部, 助教授 (00158974)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清水 義友  日本大学, 医学部, 助手
林 仲信  日本大学, 医学部, 助手 (00228587)
河野 均也  日本大学, 医学部, 教授 (60059368)
Keywords結核症 / PCR法 / 非定型抗酸菌症 / 遺伝子診断法
Research Abstract

これまで結核症の診断は培養によってのみ可能で、長時間を要する上に、必ずしも検出率がよくなかった。また結核菌の遺伝子構造はあまり明らかにされておらず、唯一19KDaの抗原蛋白がクロ-ニングされているのみだった。従ってそのシ-クエンスのデ-タをもとにプライマ-を合成し、目的遺伝子領域をPCRにて増幅させ、アイソト-プで標識した内部プロ-ブでPCR産物を調べた。その結果標準菌株に陽性反応を得た。昨年度は患者の検体からの結核菌遺伝子の検出を検討するため、ガフキ-陽性結核患者8名から喀痰を採取し、核酸を抽出したのち、上記のPCR系を行ない、8症例とも陽性反応がみられ、喀痰からの検出が可能であった。今回はさらに組織切片からの検出を試みた。臨床および病理学的に肺結核の疑われた20例(いずれも血液培養では陰性)の組織切片よりの検出を試み、10例に陽性所見を得た。そのうちの2例はチ-ルニ-ルセン染色で結核菌が認められた。したがって、あらためて本法が有用であることが示された。
昨年度問題となったPCRでのコンタミネ-ションによる偽陽性は、グロ-ブの着用、ディスポ-ザブルの徹底等で軽減したものの、時おり出現し、その際にはプライマ-を新たにデザインして対処した。また結核組織切片からの結核菌核酸の検出は前述のように良好な結果をおさめたが、せき飛沫からのそれは困難であった。恐らく検体量が極めて少ないか、あるいは核酸の回収が不良であったためと考えられる。理論的には、せき飛沫からの検出は可能なはずであり、現在検体を効率よく回収する方法およびプロ-ブの感度を上げることで対処するよう検討している。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 鈴木 高祐他: "C100領域ミックスプライマ-を用いたRTーPCR法による肝組織内C型肝炎ウイルス変異株の検出と遺伝子解析" 肝胆膵. 23. 1233-1235 (1991)

  • [Publications] 林 仲信他: "C100領域ミックスプライマ-を用いたRTーPCR法によるHCV変異株の遺伝子解析" 肝臓. 32. 688-691 (1991)

  • [Publications] 清水 義友: "異常な広がりを認めた悪性胸腺腫の一剖検例" 日大医誌. 51. 315-319 (1992)

  • [Publications] Ochida T.et al.: "Hepatitis E virus:cDNA cloning and expressren" Microbiol.Immuuol.36. 67-79 (1992)

  • [Publications] 本多 章乃他: "Boweuoid papuleausとBowen病のHPV DNAの検索を含めた比較検討ーin situ hybidzation法を用いて" 病理と臨床. 9. 1351 (1991)

  • [Publications] 鈴木 高祐他: "「肝硬変」最新内科学大系49" 中山書店, 17 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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