1991 Fiscal Year Annual Research Report
定量的radioimmunohistochemistry法による組織中含量の検討
Project/Area Number |
02670156
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
重松 和人 長崎大学, 医学部, 講師 (20154205)
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Keywords | 定量的radioimmunochemistry法 / 免疫組織化学 / オ-トラジオグラフィ / エンドセリン / 脳虚血 |
Research Abstract |
前年度までエンドセリン(ET)の脳内分布および含量の測定を正常ラットで行なっていたが、有意な所見は見い出せなかった。ETの含量は組織内では微量なためと思われ、そこで、今年度はETの産生が増加すると考えられる一過性脳虚血負荷ラットをモデルとして検討を行なった。4%パラホルムアルデハイドで還流固定を行ない、20μmの凍結切片を作製した。非特異的結合を抑えるために、5%normal goat serumで処置する際に0.1%のTritonーXを加え、一次抗体の希釈率を1/200〜1/4000の間で、さらに、incubation time,incubation温度、二次抗体としての ^<12厂>IーproteinAの希釈率を、それぞれ検討した。hypertilmー ^3Hで感光して得られたautorodiogramをcomputeriged micndensitometryで測定した。定量化の際のstandard curveは以下の方法で作製した。1)既知のETー1をnitrocelluroseにspotし、 ^<12厂>IーproteinAと反応させoptical densities(O.D.)を測定する2)特異的に結合している ^<12厂>Iーprotein Aの量を既知のリガンドを含む ^<12厂>Iーstandardsおよび ^<12厂>ーprotein Aのspecific activityより算出する3)結合した ^<12厂>Iーprotein A量(pg/mg)とETー1の量(mg/mg)の間の相関を求める。この二者の間には相関係数が0.98934という有意(p<0.001)の相関が存在していた。これをstandord curveとして求められたETー1含量は、frontoporietal cortexで4.29±0.46pg/mg,pyramidal layerで3.89±0.45pg/mg,CA_4領域で7.92±0.55pg/mg,stratum lacunosum moleculareで3.67±0.25pg/mgおよびstratum radiatumで2.54±0.23pg/mgであった。これらの値は、以前のradioimmunoassay(RIA)の結果と同じrangeのものであり、今回の定量的radioimmunochemistry法が有用な方法であると考えられた。
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Research Products
(1 results)