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1990 Fiscal Year Annual Research Report

住血吸虫ミラシジウムトリトンモデルを用いた蠕虫繊毛運動の制御機構

Research Project

Project/Area Number 02670170
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

青木 克己  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (90039925)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三井 義則  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (50229738)
佐藤 克之  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (60136695)
片岡 泰文  長崎大学, 医学部, 講師 (70136513)
Keywords住血吸虫 / ミラジジウム / 繊毛運動 / トリトンモデル
Research Abstract

本研究の目的はトリトンモデルを用いて住血吸虫ミラシジウムの繊毛運動制御の機序を明らかにすることである。本年度の研究計画は1.トリトンモデルのミラシジウム遊泳運動観察モデルとしての有用性の検討、2.このモデルを用いてのミラシジウム繊毛運動の解析、3.水中を遊泳するミラシジウムの繊毛運動に及ぼす薬物の影響を観察することである。これまでに下記する新しい知見が得られた。
1.トリトンモデルの有用性の検討:Gibbons and Gibbons(1972)によりウニ精子に用いられた処法で住血吸虫ミラシジウムを処理すると、ATPによりミラシジウムの繊毛運動を100%再活性化することが可能である。
2.トリトンモデルを用いての繊毛運動の解析:(1)繊毛運動はATPの種によって異なる。MgATP(0.16μM)でミラシジウムの遊泳速度は0.086±0.03mm/秒(n=12)でNaATP(0.16μM)では0.03±0.02/秒(n=12)である。(2)トリトンモデルの繊毛運動は温度依存性で、かつATP濃度依存性である。MgATPを基質として用いると、0.32μM以上では繊毛運動の抑制がみられる。(3)トリトンモデルではverapamilとWー7の抑制はみられない。(4)現在までの研究では繊毛逆転反応を起こすことに成功していない。ミラシジウムの繊毛運動制御機構と原虫の繊毛運動制御機構はかなり異なることが推測される。
3.水中を遊泳するミラシジウムの繊毛運動に及ぼす薬物の影響:ミラシジウムの水中の遊泳速度は1.887±0.369mm/秒(n=12)である。ミラシジウムの遊泳速度はNaClの濃度依存性に減じ、0.9%で完全停止する。100μM verapamil、100μM Wー7でミラシジウムは遊泳を停止する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Kenichiro Matsumura: "Schistosoma mansoni:Possible Involvement of Protein Kinase C in Linoleic acidーinduced Proteolytic Enzyme Release from Cercariae" Experimental Parasitology.

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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