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1990 Fiscal Year Annual Research Report

日和見感染を起こす P.lilacinusの産生するトキシンに関する研究

Research Project

Project/Area Number 02670175
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

大上 襄  千葉大学, 真核微生物研究センター, 助教授 (40092100)

Keywordsペシロトキシン / Paecilomyces / ミトコンドリアDNA
Research Abstract

Paecilomyces lilacinusの昆虫および土壌由来さらには、臨床分離株について、ペシロトキシンの生産性を調べた結果、その殆どの株でトキシンの生産が確認され、本トキシンの感染における重要性がさらに強く示唆された。そこで、Paecilomycesの他の菌種における本トキシンの生産性を、P.carneus(5株),P.elegans(4株),P.farcinosus(5株),P.fumosoーroseus(2株),P.inflatus(1株),P.isarioides(1株),P.javanicus(1株),P.marquandii(4株)およびP.variolii(4株)について、それぞれ検討した。その結果、P.javanicus IFO 8297において、トキシン様の物質の生産が抗微活性を指標とした検索で見られた。なお、そのトキシンの化学的性状検討のために、現在その抽出、精製作業を進めている。一方、すでにトキシンの生産の報告のあるP.marquandiiではいずれの株においても、トキシンの生産の確認はできなかった。またペシロトキシンに対する感受性を検討した結果、P.lilacinusは14株がすべて800μg/ml以上の耐性を示し、他の菌種ではP.marquandiiの4株のみが同程度の耐性を示した。この結果は、P.lilacinusとP.marquandiiの類縁性を示唆するものと思われる。そこでこれらPaecilomyces属の菌種間での類縁性をミトコンドリアDNAのレベルで明らかにするために、プロトプラストの作製を検討した結果、NovoZyme 234とKClバッファ-の組合せで収量よく、プロトプラストが得られることが明らかになり、現在、ミトコンドリアDNAを抽出して、各種制限酵素による切断パタ-ンを菌種間で比較を進めている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 三上 襄: "抗真菌剤のMIC値に及ぼす検定用培地の影響" Chemotherapy.

  • [Publications] 三上 襄: "Antifungal activitiesof SLー1,Aβーintrostyrene type pigment and its synthetic congeners" J.Antibioties.

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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