1990 Fiscal Year Annual Research Report
フィンガ-プリント法による有機塩素化合物の地下水汚染源分布図の作成
Project/Area Number |
02670221
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
西山 敬太郎 徳島大学, 医学部, 教授 (40035390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信男 徳島大学, 医学部, 助手 (10035488)
鈴木 泰夫 徳島大学, 医学部, 助教授 (10035438)
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Keywords | テトラクロロエチレン / 地下水汚染分布 / 活性炭 / 簡便検査法 |
Research Abstract |
1.汚染分布図の作成 予備調査で特定したテトラクロロチレン(以下TCE)による地下水汚染地区10mメッシュに区切り、123ヵ所に活性炭の特製ガスコレクタ-を地下30cmに埋設し、1週間後に回収、分析した。 (1)原発汚染源と思われる地点から地下水流に沿って高い捕集量を示す地点が散在する詳細な汚染分布図を作成することができた。 (2)TCEの滞留地点は極めてスポット的であった。 (3)地下水脈中TCEは揚水ポンプの稼動によって引き寄せられているようであった。 2.地下水中TCE濃度とガスコレクタ-による捕集量との相関 (1)汚染井戸12ヵ所について夫々の周辺3〜4ヵ所にガスコレクタ-を埋設し、TCEの捕集量と井水中濃度の相関をみた結果、両者に有意の相関がみられた。 (2)従って特定井戸についてこの両者の関係をみておけば、他の地点における捕集量からその地点の地下水濃度ひいては滞留場所の特定、相対的な滞留程度を推定することが可能であることが分った。 3.捕集法の検討 土壌ガスの直接採取法、土壌のヘッドスペ-スガスクロマトグラフ分析法を検討したが、今回の活性炭吸着法が感度、濃度変動の平均化等種々の面で優れていると思われた。 なお、水中底土に集積したTCEを測定するにはヘッドスペ-ス法が優れていた。
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