1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670236
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Research Institution | NAGOYA UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
山田 信也 名古屋大学, 医学部, 教授 (90022772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 高明 名古屋大学, 医学部, 助手 (00195900)
宮尾 克 名古屋大学, 医学部, 助教授 (70157593)
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Keywords | 高齢者 / 健康維持 / 生きがい / 生涯教育 / 社会参加 |
Research Abstract |
名古屋市高年者大学(鯱城学園)卒業生802名(回答率88%)と名古屋市各区から抽出された老人クラブ会員659名(同69%)から、生きがい感や健康状態に関する調査の回答を得た。 両群とも半数近くが現在も職業についているが、老人クラブは常勤や役員管理職が多く、卒業生は自営商工業者の割合が高かった。 健康状態の比較では、老人クラブでは男女とも6割以上が病気を有しているのに対し、卒業生は半数以下であった。これは、学園への入学条件として、通学にさしつかえない程度の健康状態が要求されているため考えられる。しかし学園卒業生は在校中、入学以前と比べて、生活の規則性、家族との対話、友人との交際のいずれも向上したと回答しており、これらの要因の総合的効果として健康状態の維持改善があらわれたとも考えうる。また喫煙率、飲酒率とも卒業生のほうが明らかに低く、健康意識も高いといえる。 生活の張りを感じているの者は、老人クラブで7割以下だが、卒業生では8割以上あった。卒業生は、趣味、娯楽、友人との交際、外出・旅行などいずれの項目でも、老人クラブ会員より楽しみとしている者の割合が明らかに高い。また、社会に役立ちたいという願う傾向も強い。卒業生が、さまざまな機会に積極的に参加している姿が浮かび上がる。また若い世代との接触を望む者や、若い世代に伝えたいことがある者などの割合も卒業生で高く、この点でも積極性がうかがえる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takaaki Kondo Masaru Miyao Shinya Yamada: "Premature death from cerebro-and cardiovascular diseases in a rural area" 総合保健体育科学. 16. (1993)
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[Publications] Taka-aki Kondo,Masaru Miyao,Shinya Yamada: "Health Status of older learners in active retirement" 総合保健体育科学. 15. 105-109 (1992)
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[Publications] 村松 園江,古田 真司,村松 常司,宮尾 克,山中 克己: "女性の飲酒・喫煙と健診結果" 日本災害医学会会誌. 40. 110-116 (1992)