1991 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の健康及び生命予後に関連する生活実態要因の地域別特性に関する研究
Project/Area Number |
02670241
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
大原 啓志 高知医科大学, 医学部, 教授 (00033209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三野 善央 高知医科大学, 医学部, 助手 (80181965)
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Keywords | 高齢者 / 地域特性 / 健康状態 / 社会的ネットワ-ク / 日常生活動作(ADL) / 社会的活動 / 精神的健康 |
Research Abstract |
対象地域のうち、昨年度開始した高知県大月町の調査を完了し、さらに、高知市の調査を行った。なお、残る十和村の調査は、協力機関の都合により最終年度に実施することになった。調査完了分の資料の入力は終了し、その一部について、解析を行った。また、並行して、追跡調査のための資料のファイルをすすめている。 年年度の研究経過及び成果の概要は以下の通りである。 1)大方町については、調査時点における65歳以上の在宅高齢者 1,879名中1,514名(87.7%)の回収を得た。 研究の課題のうち、生活の満足度とその関連要因の検討を行った。その結果、次のような所見を得た。(1)満足とする者は女の65ー69歳及び80歳代で満足とする者がやや低率であるが、性・年齢別に大きな差を認めない。(2)自覚的健康状態及び日常生活動作が悪いほど非満足が多いが、女では健康状態による差が小さい。(3)社会的ネットワ-クでは、満足度によい影響を与える要因が、男では加齢に伴って家庭内のネットワ-クから地域へと変化するが、女では年齢にかかわらずグル-プ活動が重要である。(第62回日本衛生学会発表予定) 2)高知市については、調査時点における65歳以上の在宅高齢者 1,611名中1,493名(92.7%)の回収を得た。 3)現在、健康状態及び生活実態要因の両地域間の差を中心に、解析をしつつある。
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