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1990 Fiscal Year Annual Research Report

乳幼児嘔吐下痢症の流行と母乳哺育の予防効果に関する追跡調査

Research Project

Project/Area Number 02670244
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

曽田 研二  横浜市立大学, 医学部, 教授 (80154706)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 市川 誠一  横浜市立大学, 医学部, 助手 (90106302)
Keywords乳幼児嘔吐下痢症 / ロタウイルス / 母乳抗体 / 酵素免疫定量(ELISA)法 / アンケ-ト調査 / 追跡調査 / 疫学研究
Research Abstract

乳児嘔吐下痢症に対する母乳抗体の予防効果及び母乳哺育の意義を明らかにする事を目的として、本研究では1984年7月ー1985年10月及び1987年7月ー1990年12月までに産婦から採取した母体血清、臍帯血清、初乳について本下痢症の起因ウイルスであるヒトロタウイルス(HRV)抗体の保有分布、出生児の追跡調査(本下痢症の罹患調査、母乳哺育期間等)による母乳抗体と本下痢症罹患との関連性、アンケ-ト調査による乳幼児期の本下痢症罹患と母乳哺育期間との関連性などを解析する。
本年度は研究初年度に当たるのでこれまでの経過を以下に要約する。
1.調査対象者と材料:横浜港湾病院からは242人、神奈川県足柄上病院からは約1200人の産婦を対象者として、母体血清、臍帯血清、初乳を採取した。 2.HRV特異抗体測定:横浜港湾病院の対象者の初乳及び血清についてはIgA及びIgGクラス特異抗体を測定した。現在は足柄上病院でこれまでに採取した初乳、血清を測定している。 3.分娩状況調査:出生児体重、分娩状況(早産・遅産等)及び経産・初産などに関する調査を実施した。 4.アンケ-ト調査:横浜市内の3保健所の対象児及び横浜港湾病院と足柄上病院の出生児の中で生後2〜3年を経過した児を対象に、乳児嘔吐下痢症を中心とした感染症の罹患調査、母乳による育児期間等について調査を行った。有効回答児1010人の解析の成績から本下痢症の罹患率は1歳が5〜6%と最も高いこと、1歳以上での本下痢症罹患児における母乳6カ月以上の哺育率は非罹患児と同率であったが1歳未満で罹患していた児の同哺育率は有意に低いこと、また乳児期の栄養法別の1歳未満での本下痢症罹患率は母乳栄養児(2.6%)に比して混合(5.5%)及び人工栄養の児(4.8%)は有意に高いことが示された[第49回日本公衆衛生学会(平成2年11月)に発表)。
次年度は母乳抗体と本下痢症罹患との関連性等を総合的に解析する。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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