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1990 Fiscal Year Annual Research Report

原発性胆汁性肝硬変症の動物実験モデルの作成および発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 02670306
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

山本 和秀  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90140491)

Keywords原発性胆汁性肝硬変 / 胸腺摘出マウス / 胆管上皮抗原 / 慢性非化膿性破壊性胆管炎
Research Abstract

動物実験モデルの作成とその形態的・免疫組織学的検討
1)動物実験モデルの作成:
生後2ー4日のAJ系マウスの胸腺を摘出し、胸腺摘出マウスを作成した。このマウスではリンパ球のサプレッサ-機能が低下しているため自己免疫反応を起こしやすいことが知られている。
2)胆管細胞分画の抽出及び動物への免疫:
同系マウスの胆管上皮細胞または胆嚢上皮細胞の細胞膜成分を分離することを試みたが、抗原量が少なく困難であった。そこで1)ラットから分離した胆管上皮細胞、2)ブタの胆嚢上皮細胞、および3)ブタの胆管上皮細胞を胆管抗原として用いた。またこれらの細胞のホモジェネ-トも刺激抗原として用いた。
3)PBC類似胆管病変の形成:
上記の胆管抗原を生後8ー12週の胸腺摘出マウスに週1回、Freundのcomplete adjuvant,incomplete adjuvantとともに腹腔内に投与した。注射後、経時的に肝を採取し組織学的に胆管病変を検索した。
ブタの胆管上皮細胞を投与したマウス5匹中3匹に門脈域、特に胆管周囲にリンパ球、形質細胞を主体とした単核球の浸潤を認めた。ブタの胆嚢上皮細胞、ラットの胆管上皮を刺激抗原とした場合には、胆管病変は認められなかった。またホモジェネ-トを刺激抗原とした場合は、胆管病変は認められなかった。
4)胆管周囲浸潤リンパ球の免疫組織学的同定:
胆管周囲に浸潤したリンパ球の表面形質を免疫組織学的に検討するとCD4、CD8Tリンパ球およびB細胞リンパ球が浸潤していた。特にCD4T細胞がCD8T細胞より多く浸潤する傾向にあった。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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