1991 Fiscal Year Annual Research Report
PIVKAーIX,Xに対するモノクロ-ル抗体の作製と,肝細胞癌におけるPIVKAの産生機序
Project/Area Number |
02670325
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Research Institution | Tokyo Women's Medical College |
Principal Investigator |
奥田 博明 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60119922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小幡 裕 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20075237)
飯塚 文瑛 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70120087)
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Keywords | 肝癌 / PIVKAーII / PIVKAーIX / PIVKAーX / 肝癌培養細胞 / モノクロ-ナル抗体 / ビタミンK / γーglutamyl carboxylase |
Research Abstract |
1.PIVKAーIXおよびPIVKAーXに対するモノクロ-ナル抗体の作製 現在用いられているPIVKAーIIに対するモノクロ-ナル抗体は,抗原となるPIVKAーIIのカルボキシル化の程度によって反応性に違いがみられる.より詳細なPIVKAーIIの研究には全てのPIVKAーIIと反応するモノクロ-ナル抗体が必要である.この点を考慮して,当初はPIVKAーIX,Xに対するモノクロ-ナル抗体の作製の方針であったが,全てのPIVKAーIIに対するモノクロ-ナル抗体とPIVKAーIXに対するモノクロ-ナル抗体の作製に変更した.NativeなPIVKAーII,PIVKAーIXの精製に備え肝癌培養細胞株huHー2の培養上清を保存した.抗FーII,FーIXのモノクロ-ナル抗体の作製は,腹腔内投与で免疫したマウスの脾細胞を取りポリエチレングリコ-ルによりミエロ-マ細胞と融合させ抗体産生クロ-ンを得る方法に依った.クロ-ンの検索はFーII,FーIXをcoatingしたアッセイプレ-トによるELISA法を用いた.FーIIでは16種類,FーIXでは24種類の抗体産生株を確立した.これらの細胞をマウスの腹腔内に接種し,腹水を精製して,まずFーIXに対するAffinityカラムを作製した.これを利用して保存上清からPIVKAーIXを精製してモノクロ-ナル抗体を作製する予定である.PIVKAーIIについてはカラムを作製中である. 2.PIVKAの産生機序 肝癌組織より超遠心法でマイクロソ-ムをとり可溶化し,γーglutamyl carboxylase活性を測定した.肝癌でも同酵素の欠損はなく,前駆体の過剰産生を示唆する高活性が示された.肝癌組織のvit.KをHPLC法で測定したところ,vit.Kの大量負荷時には肝癌のvit.Kの取り込みが低下することが示された.またヌ-ドマウスに肝癌培養細胞を移植した新たな実験モデルを作製した.このモデルは肝癌のvit.K感受性等の検討に有用であった.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Toshio Fukusato: "Desーy carboxy prothrombin in tissues of hepatocellular carcinoma:Immunohistochemical and immunoelectron microscopical studies." Hepatolgy. 12. 404 (1990)
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[Publications] Hiroaki Okuda: "Abnormal prothrombin(PIVKAーII)and hepatocellular carcinoma." Trop Gastroenterol. 12. 59-66 (1991)
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[Publications] Hiroaki Okuda: "Vitamin K dependent proteins and hepatocellular carcinoma." J Gastroenterol Hepatol. 6. 392-399 (1991)
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[Publications] Hiroaki Okuda: "Sensitivity of desーγーcarboxy prothrombin to vitamin K in hepatocellular carcinoma." Hepatology. 14. 106A (1991)
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[Publications] Midori Furukawa: "Changes of plasma desーγーcarboxy prothrombin levels in response to vitamin K in patients with hepatocellular carcinoma." Cancer. 69. 31-38 (1992)
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[Publications] 山縣 英晴: "ヌ-ドマウスを利用したPIVKAーIIの薬剤感受性の検討" 肝臓.