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1990 Fiscal Year Annual Research Report

間質性肺炎に伴う肺癌発生の分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 02670334
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

本宮 雅吉  東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (20006092)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永井 宏美  東北大学抗酸菌病研究所, 助手 (60217958)
佐藤 研  東北大学抗酸菌病研究所, 助手 (00215782)
Keywords肺腺維症 / 肺癌 / フィブロネクチン / ラミニン / ラミニンリセプタ- / 免疫組織染色 / 分子生物学 / 肺胞マクロファ-ジ
Research Abstract

1。剖検肺由来フィブロネクチン(FN)の抽出
肺繊維症、肺癌、肺癌合併肺繊維症の剖検例よりFNを抽出しその性状を比較した。繊維化肺では癌合併の有無にかかわらずFNの増加および低分子化がみとめられた。また、肺癌由来FNには正常肺や肺繊維由来のFNと異なりヘパリン親和性の低い画分の増加がみられた。しかし、剖検材料の場合は保存中の変性の可能性も否定しきれず、可能な限り新鮮(手術)材料を用いることが望ましいと思われた。
2。新鮮(手術)材料を用いた免疫組織化学法およびin situ Hybridization法
実際に研究に供せられる新鮮(手術)材料は極めて限られた量であり、効率よく組織中のFNの所在やその多寡を知るには組織切片の観察が適していると考えられる。肺繊維症組織では肥厚した肺胞壁、基底膜にFNの沈着が著明であった。一方、肺癌組識では組織型によりFNの染色態度はまちまちであり、一般的に未分化なものほどFNが濃染していた。肺繊維症に合併した肺癌は分化した扁平上皮癌と腺癌が大部分であり、FNで見る限り単純な繊維症からの移行とは考え難かった。さらに、手術例より可急的迅速に組織切片を作成しFN Riboprobeを用いたin situ Hybridization法にてmRNAの所在の観察と定量をこころみたがmRNAの変性は避け難く、臨床材料での分子生物学的な検討は難しかった。
3。肺胞マクロファ-ジにおける結合織たんぱくの発現
肺胞マクロファ-ジ(Mφ)は肺繊維症発症の鍵であると考えられ、簡便に得ることができるうえ採取後直ちに各種の実験に供することができる。そこで、まずMφにおけるFN、ラミニン(LN)、ラミニンレセプタ-(LNR)の発現を免疫染色法で検討したところ、肺繊維症患者由来MφにおけるFNとLNRの発現率は上昇していた。一方、LNも正常群由来のMφに比して発現に増加がみられたが、他のび慢性肺疾患との間に有意の差は認められなかった。

Research Products

(2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 宗像 浩: "肺間質の生化学" 日本臨床. 148. 450-454 (1990)

  • [Publications] 本宮 雅吉: "肺の線維化と肺癌" 呼吸. 9. 854-858 (1990)

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Published: 1993-08-10   Modified: 2016-04-21  

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