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1990 Fiscal Year Annual Research Report

気道過敏性に関する中枢神経系の役割

Research Project

Project/Area Number 02670353
Research InstitutionNational Center of Neurology and Psychiatry

Principal Investigator

永田 頌史  国立精神・神経センター, 精神保健研究所・心身医学研究部・心身症研究室長 (10108722)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吾郷 晋浩  国立精神神経センター, 精神保健研究所・心身医学研究部, 心身医学研究部部長 (40037370)
石川 俊男  国立精神神経センター, 精神保健研究所・心身医学研究部, ストレス研究室長 (90136375)
Keywords気道過敏性 / 気道反応 / ストレス / 気道粘膜血管透過性 / ヒスタミン / サブスタンスP / 前視床下部 / 迷走神経
Research Abstract

(1)抗卵白アルブミン(OA)IgE抗体(8日間PCA抗体価1600倍)で受身感作したモルモットに、16時間の金網拘束を行ったあとOA抗原吸入誘発を行うと、拘束群では対照群に比較して気道発応が増強され、経時的に測定した組織酸化ヘモグロビン量(ISO_2)が有意に低下し、致死率も有意に高かった。
拘束中の血中パラメ-タ-の経時的変動を調べると、血中好酸球は有意に抵下し、コルチゾ-ルは有意に増加していたことからモルモットはストレス状態にあると判断された。この状態で、血漿ヒスタミン値は上昇していた。しかし、サブスタンスP(SP)は変動しなかった。
(2)頸部迷走神経の電気刺激によって、気道粘膜の血管透過性が亢進し、交感神経及び副交感神経遮断薬の前投与によっても抑制されないことやSPの投与でも同様の血管透過性亢進が認められること、また、電気刺激時に血漿ヒスタミン値が有意に上昇することなどから、迷走神経刺激によって、神経終末のSPが遊離されることによって直接的、あるいは肥満細胞からのヒスタミン遊離を介して間接的に気道粘膜の血管透過性が亢進したものと考えられる。
(3)知覚神経終末のSPやその他の神経ペプチドを遊離させる作用を持つカプサイシンの少量投与によって、気道反応が亢進し、逆に大量のカプサイシンを投与して、SPなどを枯涸させた後では、気道反応が減弱することが明らかになった。
(4)前視床下部破壊モルモットでは、偽手術群に比較して、抗原吸入誘発性の気道反応が減弱し、ヒスタミン吸入性気道反応も、破壊前に比較して破壊後では有意に減弱していた。
これらの結果は、気道反応が局所のSPやヒスタミン遊離を伴うAxon反射だけでなく中枢神経系の調節を受けていることを示唆している。

Research Products

(4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 永田 頌史: "ストレスと免疫.アレルギ-" 自律神経. 印刷中. (1991)

  • [Publications] T.Ishikawa,S.Nagata,M.Karibe,S.Takahashi,Y.Ago: "The central inhibitory effect of interleukinー1 on gastric acid secretion" Neuroscience Letters. 119. 114-117 (1990)

  • [Publications] S.Nagata,T.Ishikawa,Y.Ago: "Stress,neuropehtides,autonomic nervous system and immediate hypersensitivity" Proceedings 20th Intern Cong Neurovesitative Res.(1991)

  • [Publications] 永田 頌史,石川 俊男,岡田 宏基,吾郷 晋浩: "気道反応における中枢神経及び神経ペプチドの関与" 呼吸器心身症研究会誌. (1991)

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Published: 1993-08-10   Modified: 2016-04-21  

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