1990 Fiscal Year Annual Research Report
日本人のフェニ-ルアラニン水酸化酵素遺伝子の変異に関する研究
Project/Area Number |
02670467
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
芳野 信 久留米大学, 医学部・小児科, 助教授 (40080569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西依 淳 久留米大学, 医学部・小児科, 助手 (30218226)
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Keywords | フェニ-ルアラニン代謝異常 / フェニ-ルアラニン水酸化酵素 / 遺伝子 / 変異 / フェニ-ルケトン尿症 |
Research Abstract |
われわれは過去に、日本人フェニ-ルケトン尿症(PKU)および高フェニ-ルアラニン血症患児のフェニ-ルアラニン水酸化酵素(PAH)遺伝子のハプロタイプを分析し、4がもっとも多いことを見いだした。日本人以外の東洋人種(中国人など)でも白人種とは異なり,ハプロタイプ4が高頻度であることが知られている。 これらのハプロタイプ4を呈する東洋人の例では3、5、6、12エクソンに変異が同定されているため、日本人PKU患者でもこれらのエクソンを中心に変異の有無を検討することが変異を検出するには効率がよいと思われる。 そこでわれわれは、既報の第5エクソンおよび近接するイントロンのシ-クエンスを参考に、5'側上流および3'側下流のイントロンのシ-クエンスのうち適当な部分と相補的な20mer、20merの合成オリゴヌクレオチドをプロ-ブとして、健康者およびハプロタイプ4ホモ接合体PKU患者の末梢リンパ球から抽出したGenomic DNAについて第5エクソンを含む部分をpolymerase chain reaction(PCR)で増幅し、direct sequencingを行った。その結果、検索された症例については正常人との塩基配列の差異は認められてない。さらに、その他のエクソンについても同様の解析を行う予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] F.K.Trefz,M.Yoshino,A.Nishiyovi,F.Aengeneyndt,B.Schmidtーmader,U.LichterーKonecki,D.S.Konecki.: "RFLPーpatterns in Japanense PKU Families: New polymorphisms for the mutaut phenylalanine hydroxylase gene" Humau Genetics. 85. 121-122 (1990)