1991 Fiscal Year Annual Research Report
日本人のフェニ-ルアラニン水酸化酵素遺伝子の変異に関する研究
Project/Area Number |
02670467
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Research Institution | Department of Pediatrics & Child Health, Kurume University School of Medicine |
Principal Investigator |
芳野 信 久留米大学, 医学部, 助教授 (40080569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 光善 久留米大学, 医学部, 助手 (00217663)
西依 淳 久留米大学, 医学部, 助手 (30218226)
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Keywords | フェニ-ルケトン尿症 / フェニ-ルアラニン水酸化酵素 / 遺伝子変異 / 日本人 |
Research Abstract |
フェニ-ルケトン尿症患児3名、高フェニ-ルアラニン血症児1名、正常人2名の末梢血白血球またはリンパ球から調製したDNAにつき、昨年度はフェニ-ルアラニン水酸化酵素(PAH)遺伝子の第3および第5エクソンをPCR法により増幅し、それぞれのPCR productにつきdirect sequenceを試みたが、再現性に乏しいため本年度はクロ-ニングの後、dideoxy法でシ-クエンスを検討した。その結果、1名のフェニ-ルケトン尿症の患者の1つのalleleの第3エクソンで ^<553>C→Tの変異(R111Ter)が検出された。同患者のもう一方のalleleの変異およびその他の患者の変異は今回検索した範囲では同定されなかった。 本年度は、上記と平行して既知の変異の有無をスクリ-ニングする方法の開発を試みた。その原理は、検出すべき変異塩基の隣接部にPCRをもちいて人為的変異を導入し、制限酵素部位をあらたに生じさせる、または消失させることによる。しかし、今回設定したprimerではいまのところ目的のヌクレオチドの増幅に成功しておらず、さらにプライマ-の設計を含めPCRの条件の再検討が必要である。
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