1991 Fiscal Year Annual Research Report
CTによる骨量測定における脂肪髄の影響の補正の検討
Project/Area Number |
02670488
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
新藤 雅章 秋田大学, 医学部, 講師 (00108929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真山 一郎 秋田大学, 医学部, 助手 (00229600)
石川 博久 秋田大学, 医学部, 助手 (00168204)
清野 康夫 秋田大学, 医学部, 助手 (00163072)
戸村 則昭 秋田大学, 医学部, 助手 (90143049)
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Keywords | 骨量測定 / QCT(Quantitative CT) / MRI / 脂肪髄 |
Research Abstract |
1・MRIにおける適当な腰椎ファントム作製は困難であり断念した。 2・0.5TMRI(RESONA)において、水・脂肪分離画像作製ソフトを用いた基礎的検討を行った。純水・99.5%アセトン・マヨネ-ズ(73%脂肪)を用いて、種々の撮像パラメ-タの影響を評価した。RESONAではTriple Phase Contrast Methodを用いており、良好な水・脂肪分離画像を得ることができたが、過度の磁場の不均一による画像の逆転を生じることがあった。撮像パラメ-タは、TR1000msec以上、TE45〜60msecが至適であった。 3・前年度Triple Phase Contrast法では、正常人での水に対する脂肪の比率の測定において再現性が乏しいと報告したが、腰椎腹側にSATをかけることにより呼吸・腸管の動きに対する影響を減少できるようになり再現性が向上し、各種パラメ-タの影響を人体においても検討した。基礎実験と同様に、TRの漸増に伴い脂肪の比率は増大し、RT1000msec以上でプラト-となった。TEの影響は少ないが、TE40msec以上で安定した。FOV25cm以下ではばらつきが多いが、30〜42cmでは安定していた。受信コイルはボディコイルでは表面コイルに比べ画像の劣化が著しく、表面コイルが適当であるといえた。基礎的検討と同様、磁場の不均一による画像の逆転が関心領域の辺縁部において観察された。 4・腰椎摘出標本の収集は困難であり、牛の尾骨が人体と類似している事から、現在これを用いてCTでの骨塩量測定、MRIでの脂肪量測定、ならびに二重ガンマー線吸収法による骨塩測定での検討を開始している。
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