1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670503
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
前田 眞行 和歌山県立医科大学, 医学部放射線医学教室, 講師 (90073791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 龍作 和歌山県立医科大学, 医学部放射線医学教室, 教授 (90047085)
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Keywords | 焼却炉 / 放射性廃棄物 / 有機廃液 |
Research Abstract |
焼却開始温度800℃への準備加熱を電気ヒ-タ-で行う方法について,焼却試料としてメタノ-ルを用い、実験炉での燃焼試験を行った。 1.炉底部ワンポイント加熱方式による実験炉の設計、製作及び燃焼試験. 炉内部に設置したシリコニットヒ-タ-で炉底部の一部分をメタノ-ルの燃焼開始温度600℃まで加熱し,以後800℃まではメタノ-ルを燃焼することで短時間の昇温が可能かどうか,実験で確かめた。 (1)方法 ステンレススチ-ル(SUS 304、厚さ2mm)を用い,外形寸法200mmφx500mmの底・藍付き燃,焼箇に,焼却試料の噴射器,温度計,覗窓及び圧力安全弁を設置した実験炉を製作した。600℃への炉底部ワンポイント加燃は臨時にガスバ-ナーで行い,加熱部分へ対してメタノ-ルを噴射し,600℃から10℃間隔で温度を上昇した場合の,燃焼状態を観察した。 (2)結果 焼却炉底部の一部分の昇温でメタノ-ルを安定して着火させるには,加熱部分は800℃,炉内の空間で700℃程度が必要であった。 2.遠赤外線電気ヒ-タ-を用いた炉下部外部加熱方式による焼却炉の設計,製作及び燃焼試験. 焼却炉の下部を炉の外部から遠赤外線ヒ-タ-で加熱し,短時間で炉内部を800℃まで昇温が可能な実験用焼却炉を開発し燃焼試験を行った。 (1)方法 ナテンレススチ-ル製の炉体の内面に石英ガラス製の内筒を配置し,ヒ-タ-は炉体の下約1/3を外周囲から包むように配置した。 (2)結果 炉の直径,容積に対する温度上昇速度の変化が大きく,大容量の焼却炉は実用上使用不可能だが,焼却速度が1時間当たり0.5l程度の規模であれば,製品化が可能であった。
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