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1990 Fiscal Year Annual Research Report

乳癌肝転移に対する局所免疫療法,肝動脈内ILー2投与による治療成績向上の試み

Research Project

Project/Area Number 02670531
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大内 憲明  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90203710)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小熊 司郎  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00194522)
里見 進  東北大学, 医学部, 講師 (00154120)
Keywords転移性肝癌 / OKー432 / rILー2 / ILー6mRNA / Northern blotting
Research Abstract

本研究の主目的の一つは癌患者の生命予後を著しく左右し、治療に難渋する肝転移の免疫学的治療である。現在まで溶連菌Su製剤(OKー432)の精製過程は、各分画(細胞壁、細胞壁ペプチドグリカン、リボチコイン、原形質成分)への分離は終了した。しかし、その解析(DNA合成刺激、killer活性の測定等)に関しては今年度実施予定である。
一方、臨床面では昨年報告した基礎研究(CY+OK432+rILー2が最も坑腫瘍効果が高いこと)をもとに更に症例数を重ね6例となった。いずれの症例も数日以内にCD25(ILー2receptor)の急激な上昇が見られ、術後1週からrILー2の持続動注を施行する本療法の妥当性が証明された。(参考論文1参照)
実験的肝転移モデルを種々検討中に新たな知見が得られた。すなわち皮下注によりspontaneous liver metastasisを起こすP815,RL♂1の両細胞株培養上清を検討したところ両者にILー6活性が見出された。そこで両腫瘍細胞からmRNAを抽出してマウスILー6cDNAとhybridazationさせ、Northern blotting を行なったところILー6mRNAの発現がみられた。その他の肝転移を起こさない細胞株からはILー6mRNAは検出されていない。このmRNAの発現の有無が肝転移と強く関連していることをヒトで証明するために手術時に得られる腫瘍細胞からmRNAを精製して現在解析中である。予後との相関は観察期間が短いために結論は出せないがILー6mRNAの発現を51例中20例(39.2%)に認めている。すなわち本研究の今後の展開は肝転移の免疫学的治療および肝転移のmechanismの遺伝子レベルでの検討の2つの柱で継続している予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 秋元 実、西平 哲郎、平川 又、阿部 基、大内 憲明,森 昌造、熊谷 勝男: "乳癌の肝転移の関するOK432大量局注とILー2肝動注による免疫療法の効果とその機序" 日本外科学会雑誌. 第92ー1. 64-74 (1991)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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