1990 Fiscal Year Annual Research Report
脾臓及び脾自家移植の胃癌発生促進に及ぼす免疫学的・遺伝子学的研究
Project/Area Number |
02670571
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
関川 敬義 山梨医科大学, 医学部, 講師 (10134553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長堀 薫 山梨医科大学, 医学部, 助手 (00137035)
野口 明宏 山梨医科大学, 医学部, 助手 (80208313)
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Keywords | 実験肝癌 / 摘脾 / 脾免疫能 |
Research Abstract |
ウイスタ-系雄性ラット75匹を1ケ-ジ3匹ずつ25ケ-ジに分け平成2年10月より飼育中である。化学発癌物質であるNーmethylーN'ーnitroーNーnitrosoguanidineのMNNGを80μg/ml,100μg/ml,120μg/mlの3段階の濃度にし、8ケ-ジの24匹ずつに飲料水として11月より投与している。遮光が必要なため飲料水用びんをアルミホイルで被っている。それぞれの濃度の群をControl(脾摘をせずMNNG投与)群6匹2ケ-ジ、MNNG投与前に脾摘した群6匹2ケ-ジ、MNNG投与開始後2カ月目に脾摘する群6匹2ケ-ジ4カ月目に脾摘する群6匹2ケ-ジの4群に分けて現在飼育中である。予定では、投与開始後6カ月後の5月に屠殺し、それぞれの群における胃腫瘍の発生頻度、大きさを検討し、病理組織学的検討、さらにmycやras,EGF receptorの免疫組織学的検討をする予定である。 また、脾臓の免疫学的動向を知るため、MNNG投与開始後、2カ月目に摘出した脾臓のhelper/inducer T cellのmarkerと考えられるw3/25は、投与濃度により差がないが、suppressor/cytotoxic T cellのmarkerと考えられる0×8は、高濃度群ほど低値を示した。従ってsuppressor/cytotoxic T cell低い、高濃度群ほど、腫瘍の発生率の高いことが示唆された。今後なお脾臓の免疫能との関連も検討する予定である。
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