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1990 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト肝癌増殖機構の解明ー核DNA,mtDNAの変異,発現より解析した悪性度の定義

Research Project

Project/Area Number 02670572
Research Institution山梨医科大学

Principal Investigator

長堀 薫  山梨医科大学, 医学部, 文部教官助手 (00137035)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三浦 和夫  山梨医科大学, 医学部, 助手 (00221599)
山本 正之  山梨医科大学, 医学部, 講師 (30158307)
Keywords原発性肝癌 / ミトコンドリアDNA / 癌遺伝子 / トポイリメレ-ス遺伝子 / PCR法 / 多中心性発癌 / 細小肝癌
Research Abstract

当該年度に肝切除術を施行し癌部と非癌部により標本を摘出しえたのは40例で、内訳は原発性肝細胞癌(以下、肝癌)34例、転移性肝癌6例で今回の対象である肝癌34例は男30例、女4例、平均年齢は62.1才であった。肉眼型は単結節型と単結節周囲増殖型が計13例で直径2cm以下の最小肝癌が2例みられた。塊状型が2例、多結節型が19例でいわゆる多中性発癌と考えられる症例が8例であった。このうち血清B型肝炎マ-カ-が陽性であった3例についてサザンブロットハイブリダイゼ-ション法によるRFLP分析を行ない、結節間のHBVーDNAの組み込みパタ-ンを比較したところ、2例で結節間の組み込み部位が異なっておりポリクロ-ナリティを証明しえ、肉眼型、組織型、腫瘍の局在、増殖速度から多中心性発生を推測しうるものと考えられた。この結果については「肝臓」に投稿中である。主として多中心性発癌症例について、DNA、RNAからの悪性度の把握を試みている。1)ミトコンドリアDNAについて:チトクロ-ム酸化酵素をコ-ドする領域の変異についてPCR法によりRFLP分析を行なった。250ー500bpずつ増巾できるよう対になったプライマ-をABS社のDNA合成機で作成し、COY社のTempcyclerで増巾しポリアクリルアミドゲル電気泳動して癌部と非癌部でバンドの大きさを比較した。多中心性発癌の1例で癌部に僅かな大きさの変化のある可能性がみられ、ダイレクトシ-クエンス法による塩基配列決定中である。2)癌遺伝子について、Cーmyc遺伝子をランダムプライム法によりラベルしてプロ-ブとしサザンブロットハイブリダイゼ-ション法によりDNAの増巾を検討した。いずれの標本でも非癌部に比して癌部での増巾はみられなかった。3)トポイリメレ-ス遺伝子について:合成したオリゴヌクレオチドをエンドラベルしプロ-ブとした。増巾はみられなかった。2)3)ともRNAを抽出して癌部mRNAの発現について検索中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 長堀 薫: "臨床的に多中心性発癌と考えられた肝細胞癌症例のHBVーDNA組み込みパタ-ンからの解析" 肝臓.

  • [Publications] 長堀 薫: "PEIT施行中,癌の脱分化,発癌のみられた肝癌症例の検討" 日本消化器外科学会雑誌.

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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