1990 Fiscal Year Annual Research Report
肺保存法に関する実験的研究ーPERMEABILITYからみた至適保存条件の決定ー
Project/Area Number |
02670612
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
神吉 豊 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40169785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大賀 興一 京都府立医学大学, 医学部, 助教授 (40079843)
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Keywords | anionic sites / heparan Sulfate proteoglycan / permeability |
Research Abstract |
1)基本的な標本作成手技および染色手技 基本的な標本作成手技には完全に習熟し、短時間で安定した標本を作成可能となった。また、Schurerの方法で画一的にanionic sitesが染色できることが判明した。 透過型電子顕微鏡下では、30000倍の倍率で観察可能な黒点として明瞭にanionic sitesが染色でき、購入した画像解析装置(コスモゾン)で定量的評価もできることがわかった。 2)標本採取部位でのanionic sitesの差異 左肺:3カ所(上肺、下肺、肺門部)、右肺:4カ所(上肺、中肺、下肺、肺門部)から標本を作成し検討した結果、部位による差異は認めなかった 3)現在進行中の実験、および計画中の実験計画 1)常温下6時間保存群でのanionic sitesの変化の検討。 2)heparan sulfate proteoglycan分解酵素(glycosidase)処理 処理後のanionic sitesの変化を検討し、anionic Sites とheparan sulfate proteoglycanとの関係を明らかにし、anionic sitesがheparan sulfate proteoglycanに由来するものとの傍証としたい。 3)生理学的手技をもちいて、膜の荷電状態とアルブミン及び水分の移動および、これらとheparan sulfate proteoglycanとの関係を検討する。
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