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1990 Fiscal Year Annual Research Report

小児川崎病の冠動脈バイパス術に用いるfree動脈グラフトの成長に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02670613
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

河内 寛治  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (90116020)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 隆一  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80157908)
関 寿夫  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (10192139)
Keywords川崎病 / 冠動脈バイパス術 / 内胸動脈 / 動脈グラフト
Research Abstract

1)幼豚25ー30kg 10頭用いた。麻酔下にて脳骨正中切開し、両側の内胸動脈(IMA)を剥離し、切離freeとした。1側のfreeのIMAを他側の切離した部分にもってゆき8ー0プロリン系にて連続縫合した。 手術後4ー5ケ月後に屠殺した。 IMAの周囲組識をつけたpedicleとした群及びIMAのみで周囲組織を除去した群のいずれもfreeのIMAは成長していなかった。むしろ、IMA吻合直前の中枢部が伸びていた。IMAの元の部位に吻合した為に元来、血流量の需要の多くない部位である為に成長は乏しかったものと思われる。
2)freeのIMAと冠動脈バイパス術を心摶動下に吻合を行う ー 幼豚を麻酔下にて脳骨正中切開し、IMAを切離した。その中枢側切離断端にカテ-テルを挿入し、次に豚の冠動脈を中枢部で3ー0ナイロン系を2本支持系として約2cm間隔でかけて、冠動脈切開し、そのカテ-テルを挿入することから冠血流を再開させる。その状態で2本の支持糸の間で、冠動脈を縦切開し、freeIMAと8ー0プロリン糸にて吻合する。大動脈とfreeIMAを7ー0糸にて吻合する。冠血流を再開させる。その後、カテ-テル挿入部を閉鎖及び冠動脈を結紮する。distalの流量は新しいfreeIMAにより保たれる。心摶動下での冠動脈吻合は技術的に極めて困難、現在のところ、実験例はすべて死亡した。もし、今後も心摶動下での実験がうまくゆかない時には、人工心肺使用或は低体温下で心摶動を停止した状態で吻合を行う実験に変更することになるが、人工心肺装置等が必要となる。心摶動下での吻合を、もう少し症例を積み重ねる予定である。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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