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1992 Fiscal Year Annual Research Report

NMR Spectroscopyを用いた保存肺の評価

Research Project

Project/Area Number 02670616
Research InstitutionTokyo Women's Medical College

Principal Investigator

小野 完二  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40221163)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新田 澄郎  東京女子医科大学, 医学部, 主任教授 (60006096)
曽根 康之  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70167477)
Keywords肺保存 / 電解質組成
Research Abstract

従来、臓器保存液はK^+イオンを豊富に含んだ細胞内液組成のものが主流であったが、特に肺保存の分野においては、細胞外液組成の保存液が多く用いられ、細胞内液組成との比較もなされている。しかるに、これらの比較では陽イオン以外の因子(緩衝能、浸透圧、膠質浸透圧等)の違いが必ずしも考慮に入れられていない場合が多い。そこでわれわれは、肺保存に及ぼすK^+イオン濃度の影響を調べるために新たに千種の保存液を作製し、ウィスターラット摘出肺を用いて、7℃、24時間の冷却浸漬保存を行った。保存液はNa^+イオン155m mol/l、K^+イオン0のI液、それぞれ150.5のII液、20.135のIII液、0,155のIVで、陰イオンはH_2PO^-_4が15.HPO_4^<2->が70m mol/l、これにグルコース3g/dlを加え、いずれも浸透圧349mOsm/l、PHは7.40であった。保存液の評価には、当所はNMR Specfroscopyを用いる予定であったが、使用不可であったため、われわれの開発した、ラット肺換気潅流モデルを用いた。これは3%ウシアルブミンを含んだPerfluorochemicalを潅流液とし、評価肺にて酸素加された潅流液を人工肺にて脱酸素化するもので、肺保存前後に37℃で20分間ずつの定圧換気潅流を行い、肺動脈潅流量、一回換気量、肺静脈酸素分圧の保存前後の回復率、及び肺湿乾重量比を各保存液群で比較した。結果は、肺動脈潅流量回復率ではK^+5m mol/lのII液が高い回復率を示したが、一回換気量、肺静脈酸素分圧では有意差はなく、湿乾重量比は高カリウムのIII IV液で低く保たれ、この実験系からは、K^+イオン農度は保存肺機能に大きな影響を及ぼさないものと考えられた。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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