1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670649
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
米澤 卓実 東京大学, 医学部, 助手 (50221677)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
満渕 邦彦 東京大学, 先端科学技術センター, 助教授 (50192349)
鎮西 恒雄 東京大学, 先端科学技術センター, 助手 (20197643)
|
Keywords | 親子関節鏡、 / レ-ザ-、 / 鏡視下手術 / 硬性鏡、 / 軟性鏡 |
Research Abstract |
従来の関節鏡視下手術は硬性鏡を使用し、手術器具はその操作性、適応に限界がある。本研究の目的は、レ-ザ-を使用することにより切離、止血・凝固、蒸散、接着、切石などの多彩な手術応用が可能か、また親関節鏡を使用したレ-ザ-手術のみならず、先端の方向付けが随意にできる小関節鏡を親関節鏡に組み合わせることにより、より細部や硬性鏡では視野の獲得しがたい部位の観察を行った上で、小関節鏡を通じ極細のレ-ザ-ファイバ-を介してレ-ザ-手術を行うシステムを開発することである。 機器の開発については、試作段階であるが、実用的仕様がまとまりつつあり、親関節鏡である硬性鏡についてはレンズリレ-により画像の鮮明化をはかり、かつ、手元での操作性を改善する形状にした。軟性鏡については単位面積当りのイメ-ジファイバ-数を増やすことにより画像の改善を加えることとした。また、関節内での操作の際にファイバ-の破損を防ぎ、かつ、フレキシビィリテイを保持するためリングワイヤ-による被覆を施した。先端の方向付けについては、現在曲率半径を小さくすることと曲がりの角度を十分なものとすることが達成されておらず今後の課題となっている。 各種レ-ザ-による関節内組織への照射実験は、ス-パ-パルスレ-ザ-(基本波;1064nm、第2高調波;532nm、第3高調波;355nm),Nd:YAGレ-ザ-、高出力半導体レ-ザ-を主に使用し組織学的検索を行っている。使用組織は豚膝関節より採取した関節軟骨、半月板、十宇靭帯さらに滑膜を主に使用した。波長、出力、照射法により鋭利な組織切離、組織の蒸散、止血・凝固は可能であることを確認してる。組織接着については、光学顕微鏡で観察した範囲に溶融している部位が確認できているが至適照射条件の確認までには至っていない。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 米澤 卓実: "ス-パ-パルスレ-ザ-の整形外科応用に関する基礎的研究" 医用電子と生体工学. 28. 358 (1990)
-
[Publications] 小野 俊哉: "親子内視鏡による関節内レ-ザ-手術装置" 日本レ-ザ-医学会誌. 大会号. (1991)
-
[Publications] 米澤 卓実: "DOUBLE MONITORING ARTHROSCOPE WITH LASER" ヨ-ロッパレ-ザ-医学会論文集. 大会号. (1991)
-
[Publications] 米澤 卓実: "DOUBLE MONITORING ARTHROSOPE WITH LASER SURGERY" Lasers in Surgery & Medicine.