1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670661
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
内山 英一 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70221108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 信一 道立工業試験場, 研究員
佐々木 鉄人 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70001881)
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Keywords | 脚延長器 / 強度試験 / 脚延長術 |
Research Abstract |
我々は河邨式脚延長器を開発し、1963年以降多くの症例に延長術を行ってきた。しかし合併症も多く発生している。つまり、ピンの移動によるピン孔感染、再骨折、偽関節、骨髄炎、ピンの刺入角異常による延長部での変形治癒などである。本年度は今までの経験をもとに三次元的に調節可能でかつコンパクトな延長器を試作した。 [特長]1.下腿用は両側支持、大腿用は片側支持とし、それぞれ5mmφの貫通ピン、6mmφのハ-フピンにより骨を固定する。2.ピンの刺入角がある程度狂った場合でも三次元的に補正して正しいアライメントを保持して固定できる。3.延長中に内外反が生じた場合でも矯正できる。4.延長中の歩行に耐えうる強度を持つ。 [人工骨を用いた強度試験]26mmφのベ-クライト棒を人工骨として使用し、圧縮試験および曲げ試験を行った。下腿用延長器:圧縮試験では、110kgまでは リニア-に荷重に耐え、最大220kgまでは荷重に耐えられ、曲げ試験では15kgまでリニア-に荷重に耐えられ十分な強度を持つことがわかった。大腿用延長器は、クランプ部でのピンの滑りが比較的早期に起こり十分な強度を得られず、現在改良中である。 [今後の展望]1.今回の試作器はステンレス製であるが、チタン製に変更する。これにより延長器の重さは1.4kgから0.8kgに43%軽量化される。摩擦係数の違いによりクランプの固定性が10〜20%向上すると思われる。2.ロッドにロ-ドセルを組み込めるようにして、延長中および延長後の骨にかかる張力をモニタ-できるようにする。3.持続延長用のステップモ-タ-を組み込めるようにし、そのコントロ-ルシステムを開発する。
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Research Products
(2 results)