1991 Fiscal Year Annual Research Report
ハロセン使用患者はハロセン免疫ラット肝ミクロソ-ムに対する抗体産生が見られるか?
Project/Area Number |
02670686
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲葉 頌一 九州大学, 医学部, 講師 (90091305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 嘉郎 九州大学, 医学部, 助手 (20225791)
入田 和男 九州大学, 医学部, 助教授 (80168541)
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Keywords | ハロセン / 免疫反応 / トリフルオロ酢酸 / エンフルレン / 薬剤性肝障害 |
Research Abstract |
平成3年度は、我々の昨年報告したウエスタン・ブロット法の結果を確認するためにオリジナル兎血清を所有する米国NIH研究所から抗血清を分与してもらい確認試験を行なうことを計画していた。残念ながら、通関手続き上のトラブルから抗血清は入手できないことになり、急遽抗血清の作成を行ない自ら確認できるシステムを作成することになった。。現在では、NIHグル-プが論文に発表した際に用いられた試薬はすでに発売中止になっており、カルバジイミド法および無水酢酸法とでTFAー兎アルブミン結合蛋白質を形成させ抗血清を作成中である。したがって、当該年度中に当初の計画を完成させることは困難な状況である。 そこで、当初の計画とは異なるが、我々の主たる目的である吸入麻酔薬の肝毒性について、当院医療情報部との共同研究を計画した。過去10年間に九大手術部において、全身麻酔を受けた患者を医事会計情報から抽出し、検査情報からGPT値を抽出して肝機能異常者を洗いだしてみた。その結果古い麻酔剤であるハロセンと新しい麻酔剤エンフルレンとでは、術後の肝障害の頻度に有意差が認められることを証明することが出来た。その理由は生体内における二つの麻酔剤の代謝率の差によると推定された。
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Research Products
(1 results)