1990 Fiscal Year Annual Research Report
光ファイバ-式血管内持続酸素分圧モニタ-装置の開発
Project/Area Number |
02670689
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
磨田 裕 横浜市立大学, 医学部, 講師 (10137052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住友 正和 横浜市立大学, 医学部, 助手 (10206592)
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Keywords | 酸素 / 血液 / 酸素分圧モニタ- / 光ファイバ- / けい光 |
Research Abstract |
本年度の研究計画では、酸素分圧測定用カテ-テルの細径化、測定装置本体の光学系の改良などを目的とした。 1.酸素分圧測定に使用する蛍光色素の変更。 本装置の酸素分圧測定原理においては、光の吸収と蛍光スペクトルとの分離が重要である。今回新たに採用した蛍光色素では、従来の色素よりも吸収光と蛍光のスペクトルが離れているので、光学フィルタ-による分離が比較的容易である。従来、励起光と蛍光用の2本の光ファイバ-を必要としていたが、1本の光ファイバ-でこの2系統の光を導くことが可能となった。すなわちこれはカテ-テルの細径化に大きく寄与するものである。 2.光学系の改良 新しい蛍光色素の採用、光ファイバ-の1本化などにともない、発光及び蛍光検出などの光学系の設計を変更した。すなわち、今まで試作した光学系では、キセノンランプからの励起光を導く系と、酸素分圧測定カテ-テルからかえってくる蛍光を検出する系とは別々の光路系となっていた。しかし、蛍光色素の変更、光ファイバ-の1本化にともない、同一の光路に数種のフィルタ-を配置することにより蛍光の分離検出を可能とした。 3.測定の安定化 今までの測定装置では測定が不安定になることもあり、その原因として、使用していたリファレンス用色素の劣化が考えられた。従来の試作品に使用した蛍光色素では、光源の発光光量の変動を補正するため、リファレンス用色素を必要としていたが、今回採用した光学系ではリファレンス用色素を使用しなくても酸素分圧の測定が可能となった。今回リファレンス用色素を省略できたことにより、より安定な測定が可能となった。
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