1990 Fiscal Year Annual Research Report
局所脳糖代謝率の指標としての脳内乳酸濃度連続測定(ショックモデルにおける脳内神経伝達物質の変化との関係)
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02670690
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
奥田 千恵子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70079937)
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Keywords | 脳糖代謝率 / 脳内乳酸濃度 / 乳酸連続測定 / 循環ショック / 神経伝達物質 / microdialysis |
Research Abstract |
本研究は、従来^<14>Cー2ーdeoxyーDーglucoseを用いて測定されていた局所脳代謝率の変化をマイクロダイアリシス法により脳局所の乳酸濃度を連続的に測定することにより推定できるという仮定に基づいて、ラットの循環ショックモデルにおいて脳の糖代謝とその部位における神経化学的変化の関係を求めようとするものであるが、今年度の研究結果として以下のような成果が得られたが同時にいくつかの問題点があることがわかった。 1)乳酸連続測定装置の作成:既存の分光光度計に特注のフロ-セル(セル容量約15μ1、光路長5mmのZ型セル)を取付、マイクロダイアリシスプロ-ブから導かれた環流液(流速10μl/min)に途中でY字管を用いて接続したチュ-ブから酵素混合液(LDH+NAD)を送りこんで混合しフロ-セルへと送り連続的に乳酸濃度を測定することが可能となった。しかし、応答時間が約4分かかるため脳内の神経活動の変化に伴って起きる糖代謝の速い変化をとらえるには不十分であり、さらに分光光度法では感度的にも限界があるため今後、蛍光法を用いたり、セル容量を変えたりして改良する予定である。 2)ラットエンドトキシンショックモデルにおける脳内乳酸濃度の測定:ショック時においては血液中の乳酸やグルコ-ス濃度が上昇するための脳内の乳酸濃度もその影響を受けることが予想されるが、実際には脳内の乳酸濃度ショック時においても比較的低く保たれており全身の代謝変化の影響は少ないことがわかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Mizobe T.: "Changes in brain monoamines and their metabolites during and after hemorrhagic shock in the rat." J.Anesth. 4. 116-122 (1990)
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[Publications] Sawa T.: "Changes in glucose and lactate in the cerebral cortex of rats during endotoxin shock." Japanese Anaesthesia Journals' Review. 4. 63-65 (1990)
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[Publications] 原田 優人: "脳細胞外液中乳酸濃度に対する麻酔薬の影響 ー脳内局所還流投与法を用いてー" 麻酔と蘇生. 26. 109-113 (1990)
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[Publications] Okuda C.: "Hemorrhageーinduced regional brain thyrotropinーreleasing hormone release in conscious rats measured by microdialysis" Life Sciences.47. 1997-2002 (1990)
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[Publications] 奥田 千恵子: "神経ペプチド'91(循環ショックにおけるTRHの役割の章担当)" メディカルレビュ-社, (1991)