1991 Fiscal Year Annual Research Report
Open Loop conditionによる追跡眼球運動
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02670778
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 功 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90018375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 達 第一医科株式会社, 技術開発部, 室長
岩沢 寛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60148096)
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Keywords | 視標追跡検査 / Open loop condition |
Research Abstract |
Rashbass(1961)の方法に従い不連続な動き(step)刺激、続いて緩徐な動き(ramp)刺激をランダムに制御し、これによるOpen loop conditionによる滑動性眼球運動刺激装置を開発した。更に電極からの出力を光ファイバ-でレコ-ダ-部に伝送し記録部はシ-ルドル-ム(購入品目)に格納し他の機器から完全に絶縁した。コンピュ-タはPCー9801.RA5(購入品目)、シグナルプロセッサ-はASIPー0260、A/Dコンバ-タ-はAD×98E、波形処理ソフトはWAVE MASTER II(カノプス電子社製)を用いた。眼球運動波形はデジタルフィルタ-で波形の平滑化を行い最小二乗法による微分を行い、速度、加速度を計算した。 結果:正常者で中心窩から視標がstepし、次に中心窩にrampする刺激では網膜上のズレがゼロになり中心窩に一致すると網膜上のズレ速度(retinal slip velocity)がゼロに向うように変化し、ズレ速度がゼロになると、眼加速度がゼロに向うように変化した。 コメント:皮膚電極のレベルでノイズを出来るだけ除去し眼球運動の平滑化を行い眼球速度、加速度の算定に成功した。その結果網膜上の視標と中心窩の相対位置を補正すべく、ズレ速度、加速度が作用し視標が中窩で把えられる方向に眼球を駆動していることが分った。この結果は第8回情報処理研究会で報告した。今後は更に感度をあげるべくサ-チコイルを使用し臨床応用したい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 佐久間 惇,加藤 功,岩沢 寛,高橋 馨子,荻野 貞雄: "コンピュ-タ-を使用した滑動性眼球運動の定量化システム" 94. 1469 (1991)
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[Publications] 佐久間 惇,加藤 功,岩沢 寛,宮島 達,竹山 勇: "コンピュ-タ-を利用した眼球運動定量化の試み" 第8回耳鼻咽喉科情報処理研究会予稿集. 10 (1992)