1990 Fiscal Year Annual Research Report
根面齲蝕の保存処置法および二次齲蝕予防に関する研究
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02670859
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| Research Institution | Kanagawa Dental College |
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Principal Investigator |
寺中 敏夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60104460)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 周策 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (00177049)
山崎 恭敬 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80139542)
根岸 秀幸 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (60121026)
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| Keywords | 根面齲蝕 / 二次齲蝕 / 予防 / フッ素 / フッ素ーランタン |
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| Research Abstract |
平成2年度における研究成果は以下のようである。1)in vitroにてウシ抜去歯根部象牙質を2%NaF,APF,およびそれらと1%塩化ランタンを用いる二段処理法にて処理し,0.1M乳酸緩衝ジェル(pH4.0)に1時間浸漬して耐酸性試験を行い,CMR,SEMおよびEPMAにて比較検討した。その結果,APFーランタン二段処理法を施した群はフッ化ランタンと思われる非晶質の沈澱物により被覆され,細管開口部も完全に閉鎖されていたのに対し,他群は脱灰され,開口部は拡大されていた。以上の結果より,APFーランタン二段処理法は他の処置法に比べ極めて高い耐酸性を象牙質に与えることが示された。この研究成果は平成3年4月に開催される第69回IADRにおいて報告する。2)ウシ歯根部象牙質試片に窩洞を表面および歯髄側より形成し,辺縁封鎖性に関わる水分および象牙細管の走向について検討した結果,主として窩洞に関わる水の影響が多大であることが示唆され,第93回日本歯科保存学会秋期学会にて報告した。3)コンポジットレジン修復における重合収縮を補償する填塞法として傾斜分割填塞法を用い,温熱刺激を与えて色素浸透試験を行い一括填塞法と比較た結果,傾斜分割填塞法は重合収縮をある程度補償することが示された。この成果は1991年日本歯科保存学雑誌第34巻第2号に掲載される。4)37℃水中において剪断接着疲労試験が行える試験機を試作し,象牙質に対し接着性コンポジットレジンシステムを適用し,それらの疲労特性を検討した。RTSー200の剪断接着力は象牙質の凝集破壊を伴う有意に高い値であった。疲労試験ではScotchbond2,Tripton,Clearfil photo bondの順に高い疲労耐久性を示し,RTSー200は試験疲労試験機では疲労を認めることができなかった。これらの成果は第72回神奈川歯科大学学会例会にて報告し,試作剪断接着疲労試験機の構造と特性については歯科材料・機械1991年第10巻4号に掲載予定である。
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[Publications] 芥川 卓也: "コンポジットレジン修復の辺縁封鎖性に及ぼす諸因子(II)" 日本歯科保存学雑誌. 33. 16 (1990)
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[Publications] 山崎 恭敬: "試作接着疲労試験機による剪断疲労強さについて" 接着歯学. 8. 93-94 (1990)
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[Publications] 川野 賢哉: "各種処理法の相違によるコンポジットレジンの象牙質に対する剪断接着強さ" 神奈川歯学. 25. (1990)
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[Publications] 寺中 敏夫: "Effect on Root surface Demineralization Treated with Fluorideーhanthanum" J.Dent.Res. 70. (1991)
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[Publications] 三ッ井 邦晴: "裏層用グラスアイオノマ-セメントの接着ー繰り返し荷重による接着疲労ー" 日本歯科保存学雑誌. 34. (1991)
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[Publications] 川野 賢哉: "歯科用ガリウム合金の辺縁封鎖性について" 日本歯科保存学雑誌. 34. (1991)
