1991 Fiscal Year Annual Research Report
歯周治療用テトラサイクリン固定化乳酸マイクロカプセルの開発に関する研究
Project/Area Number |
02670860
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
三辺 正人 奥羽大学, 歯学部, 講師 (60148004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 数弘 奥羽大学, 歯学部, 助手 (60225696)
筏 義人 東京大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)
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Keywords | コラ-ゲンペレット / ミノサイクリン / 塩化リゾチウム / 薬剤徐放性 / 歯周ギクット |
Research Abstract |
1.ミノサイクリン含有コラ-ゲンペレット(Mーp)および塩化リゾチウム含有ペレット(Lーp)の薬剤徐放性 ;薬剤除放試験は、MーPについては、吸光度測定法(in vitro),HPLC法(in vivo)を用い、LーPについては、bio assay法(Microccocus intens)を用いた。結果は、in vitro溶出率は、MーPで75%(1h),90%(3h),LーPで50%(1h),90%(6h)であった。歯周オクット内薬剤濃度は、LーP投与群で34mg/ml投与前),141mg/ml(1日),108mg/ml(3日),56mg/ml(7日)であり、MーP投与群では、1.8μg/ml(3日)1.7μg/ml(7日)に対し、MーP+lーP投与群では、2.0mg/ml(3日.MINO),4.1μg/ml(7日.MINO)であった。 2.ミノサイクリン含有コラ-ゲンペレット(MーP)および塩化リゾチウム含有ペレット(LーP)による治療効果 ;成人性歯周炎8名の歯周ギクットに対し、MーP投与、LーP投与、MーP+LーP投与を行った。(1週間隔4回投与)投与前、投与終了後1週、4.8週後に臨床診査、細菌検査、生化学検査を実施した。結果は、特にMーP+LーP投与群において、Pocket depthの減少、Attachment gainが著明で、PGE量の有意な減少が認められた。MーP群、MーP+LーP群では、試験期間中を通して、BPB比、Bgの出現頻度が有意に低下した。また、ミノサイクリンに対する不感受性菌の有意な増加は、試験期間中を通して認められなかった。
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